局長の四象八牛です。
ここ数日、ちょっとやる気がでない四象です。Youtubeなんか観ながら、この前買ってきた茶盤の上で中国茶を淹れて、あゝでもないこうでもないと考えているウダウダ状態です。まあ、たまにはこんなときもありますよ。
2018年9月15日 南京~溧陽~宜興
さてと、昨晩は遅くなってしまったのですが、今日は今回の行程のメインとなる日ですので、朝から頑張っていきましょう。ホテルをチェックアウトして、南京南火車站へ向かいます。火車站に入るとやはり人がけっこういますね。四象たちはこれから溧陽へ向かいます。
G7393次 南京南(07:33) – 溧陽(08:02) 二等座45.0元
列車はあっという間に到着です。溧陽、はな局員のリクエストで蔡邕読書台を訪れるために立ち寄ります。以前、四象は太郎先生と一緒に訪れています。そのときはバスを利用していたのですが、今回は時間短縮のためにタクシーで行くことにします。火車站前に何台も停まっているタクシー、適当に運転手が車の外に出て話しかけやすいところへ。
交渉はやはり四象が。「陸家辺へ行きたいんだけど、往復いくらだよ」と聞くと、メーターを使うそう。まあ、メーターも細工されていたりすることがあるので、絶対に間違いないかと言えばそうでもないんですけどね。四象はスマホで地図を見せると、運転手もスマホに「陸家辺」と言ってナビを起動させようとしています。でもダメだったようで、「おまえのスマホでナビにしてくれよ」と。はいはい、もうどうにでもしてください。
途中、道路工事もあり、少し時間がかかりましたが陸家辺のあたりまでやってきました。道路脇から見える小高い丘が蔡邕読書台なんです。でもそこまでの道がわかりにくい。というか畑道しかないので、車で入っていけないんですよ。以前来たときにも村から歩いていった記憶があります。とりあえず道路脇でタクシーを降りて、歩いていくことにしました。
畑や田圃の中を歩くこと10分ほど、蔡邕読書台に到着です。日差しもまだけっこう強いので暑いです。汗だくです。はな局員と太郎先生はゆっくりとついてきています。途中、やはり水路に足を突っ込んでいた人もいましたよ。まあ、遺跡巡りにはつきものですからね。
蔡邕読書台、ここが焦尾琴の故事で有名なんです。まあ、今となっては鹿の養殖場となって、文物碑が一つ立てられているだけなんですけどね。さてさて、ここはこれにて終了です。タクシーのところまで戻ります。また汗が吹き出ましたよ。そしてまた溧陽火車站まで戻りました。次の目的地は宜興です。
さて、またタクシーで移動しますか。次もまたはな局員の希望で国山碑を見に行くのですが、ちょうど溧陽と宜興の中間くらいにあるんですよね。列車に乗って宜興まで行くと、国山を通り過ぎてしまいます。それに列車の数も少ないですからね。また火車站前で暇そうな運転手を捕まえて、走らせることにしました。この運転手も「メーターで」と。
またナビは四象ですね。運転手のオヤジは「その道路は有料なんだ、ちょっと回り道するぜ。金なんか払ってられるかよ。払ってもお前らに請求するんだけどな。わはは」と。はいはい、好きにしてください。運転手のオヤジども、話好きですからねえ。話しかけられれば相手にしないわけにもいかない。四象さんの役目になってしまっています。
さて国山の麓に到着しました。ネットで見ていると、扉の鍵を貸してもらえるのだとか。ここも以前、太郎先生と一緒に訪れているのですが、施錠されていて苦労しましたからね。鍵があるにこしたことはありません。で、その鍵を持っている爺様がいるという店へ行っていました。でもすでにその情報も古かったようで。店の人には「とりあえず登って、周りを観てくればいいよ」と言われましたよ。いや、中に入らないと碑が見られないので意味ないじゃないですか。
クソ暑い中、山を登っていきます。なんとか国山碑のところまで来ましたね。もう死にそうですけど。あゝ、やはり扉は開いていませんね。そしてその前には監視カメラも設置されています。せっかくここまで来たんですけどねえ。しばらく休憩して、周囲の状況を確認します。あれ、あれあれ、はな局員の姿が見えませんね。どこへ行ったんでしょうか。まあ、深く詮索はしないでおきましょう。
さて、遺跡巡りの方はこれにて目的を達成です。えゝ、達成しているんですよ。そこのあなた、深く考えないでください。山を下りると看板がありました。それには「国山碑は対外開放していない。善巻洞の方に複製品があるので、そっちへ行くように」と書かれています。良い子のみなさんはそのとおりにしてくださいね。
次はもう一つの目的、宜興の紫砂壺を見ること。ここからははな局員がセンターをはっての行動になるんですが、国山から丁蜀へ直接行くバスもなし、タクシーもほとんど通りません。まだ時間には余裕があります。今晩宿泊するホテルへ先に行き、チェックインして荷物を置いてきますかね。ホテルの近くまで行くバスはありますんで、そのバスに乗り込みました。
ホテルに到着、チェックインを済ませました。ちょうどお昼なんですが、お茶だけ飲もうかということで、近くの店へ。最近流行りの「貢茶」タイプの店ですね。でもだいたいハズレはなく、それなりに飲めるんですよ。お店もきれいだし。しばらくここで休憩します。
店を出ようとすると、ここの店長が「君たちは旅行者かい」と聞いてきました。「そうだよ、紫砂壺を見ようかと思っているんだ」と言うと、「知り合いに作家などがいるんだ、あとで連れて行くよ」とのこと。でもだいたい自由に行動できなくなるパターンなので、丁重にお断りしました。たぶん、作家のところで買わせたいんでしょうね。店長、若いのに商売人だなあ。
さてと、丁蜀鎮まではタクシーで。また四象は運転手のお相手です。「日本人かあ。日本の車は故障しないからいいよな。がはは」などと運転手の爺さん。調子に乗って普通話の中に方言まで入れてくるもんだから。まあ、これくらいなら四象もへこたれませんけどね。
そして目的地に到着しました。はな局員情報では、ここで紫砂壺の作家たちがアトリエを持って、作製をしているのだとか。とりあえずそれらしい場所があったので、見て回ります。四象も中国茶を始めているので、茶壺が欲しかったんですよね。いくつか見て回りましたが、どうも芸術作品の方が多くて、実用的な小ぶりな茶壺は余りありません。
それでもいい感じの茶壺がありましたので、四象も買っちゃいましたよ。オーソドックスな西施壺を大小2つ。初心者はまずこのあたりからでいいでしょう。はな局員も2つ買っていました。やはりいい物と見比べると、いい物が欲しくなってしまうのですが、さすがにお値段が。なかなか手の出せない金額になってしまいます。そしてちょっと宜興紅茶を飲ませてもらい、ここは終了。
まだ時間もあるので、違う場所へも行ってみようかと歩きました。近くまで行ってみると茶器を扱う商業街のような場所に。でもここでいい物を探すのはちょっと骨が折れそう。ということで、もうホテルまで戻ることにしました。バスが来ないので、声をかけてきた白タクでひとっ走りです。
さて、今晩はここで宴会です。まだ時間までしばらくあるので、四象は銀行やスーパーへ。ホテルへ戻ると、今晩の宴会にゲスト参加してくれる中国人の女の子が宜興に着いているとのこと。太郎先生が迎えに行きました。ついでにはな局員と宜興紅茶の茶葉を見てくるとのこと。四象はちょっと疲れていたので、シャワーを浴びて部屋でゴロゴロします。
そして宴会場所へ。目星をつけていた店はいっぱいで入られませんでしたので、すぐ近くの店へ。今日来てくれた中国人の女の子、小三君はTwitterで声をかけてくれたんです。曹魏の大ファンだそうで、これから河南省へも行きたいのだそう。それなら許昌に住んでいた太郎先生にお任せしちゃいますかね。
宴会といっても、ハードな日程ですので酒は控えめに。出てきた料理はそれなりに美味かったです。でも店のババアの態度が悪かったので、四象は我慢できずに噴火しました。まあ、いつものことです。太郎先生とはな局員はカニを喰らいだし、いつの間にか紹興酒とかが並びだしました。でも小三君は「それは料理酒ですよ」と。太郎先生はいつも料理酒で酔っ払っているという事実が発覚しました。
そして宴会も無事に終わりました。短い時間だったので、せっかくここまで来てくれた小三君には悪かったのですが、また次の機会にでも。ありがとうです。あとはホテルに戻って転がるだけですよ。
部屋に戻りました。でも今日は太郎先生と同室なんですよね。ということは、やっぱりあれですよね。知らぬ間にとある物体が出てきました。四象さんにはビールを買ってきてくれたのですが、疲れていてもう眠い。しばらくいつものごとくウダウダと話をして、就寝です。結局、太郎先生は謎の物体とビールを飲み干してしまっていましたが。
さて、明日は上海へ向かいます。それでは、おやすみなさい。
ちょっとお知らせ
2018年9月24日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書の新刊「魏武故里・亳州」を発行しました。曹操の故郷である安徽省亳州市に残る三国志遺跡16ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから亳州へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。
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