局長の四象八牛です。
GWの旅から無事に帰ってきました。今回の目的は遺跡巡り半分、買い物半分なので、再訪する場所も多くなりましたが、目的のほとんどは予定通りにこなしてきました。前半は良い天気でかなり暑くなったのですが、後半は雨や曇りが多く、比較的過ごしやすい陽気になりました。さてと、また旅日記を書いていきますか。
2017年4月29日 日本~合肥
今回は出発日の朝から空港へ向かいます。いつもは関西空港を利用することが多かったのですが、名古屋の中部国際空港への方が楽に行けるので、そちらを利用することにします。四象の住んでいる市の隣の市から名古屋行きバスが出ているので、それに乗っていくことにします。その方が安いし、移動時間も短くてすみます。
高速道路も渋滞することなく、バスは定刻通り名古屋に着きました。安全策で1本早いバスにしたのですが、杞憂でしたね。ちょっとビックカメラを覗いて、名鉄で中部国際空港まで移動です。お昼にフレッシュネス・バーガーを食べました。東莞にいた頃は、香港でよく食べていたのですが、久々ですね。
そして春秋航空のカウンターでチェックインです。お、もうかなり並んでいます。どうやら中国からの団体観光客ですね。もうインバウンドなんてオワコンと聞いているのですが、まだ少しは残っているのかな。みな電化製品などを山ほど持っています。
並んでいると、中国人の女性から声をかけられました。まあ、だいたい察しは付きますよね。荷物が多いから一緒に手続きしてくれと。四象は荷物が少ないので、余りの分を使いたいと。でも面倒があると嫌なので断りました。
今回の目的地は陝西省なのですが、春秋航空の大阪西安線が水曜日だけになってしまったんですよ。だから土曜日に便のある名古屋合肥線に乗ることにしました。上海でもいいのですが、合肥なら三国志遺跡もありますしね。
飛行機に乗り込んでからも座席を替わってくれとか言われます。でもみな荷物を山ほど抱えて乗り込んでくるのに、これから前の方の座席へ移動するなんて無茶ですよ。これも断りました。別に2時間半くらいなんですから、決められた席で座っていればいいだけでしょう。
4月29日 9C8612 中部国際(17:00) – 合肥新橋(19:25)
まあ、春秋は搭乗したら何もないので、かなり暇です。中国系なのでスマホも使えないし。横のオバチャンは電気炊飯器を買うことで一所懸命でした。でも日本にいるときに家電量販店で買えば、もっと安く買えたはずだけど。それはさておき、飛行機は定刻より30分ほど早く合肥に到着しました。
入国審査を終えて出ると、もう人があまりいませんでした。すぐにリムジンバス乗り場に行きます。すると係員のオネエチャンが「どこまで」と聞いてきたので「火車站」と答えると、発車寸前のバスを停めてくれました。こんなときは中国の方が融通が利きますね。チケットを買ってバスに乗り込みました。合肥火車站までは25元、約1時間ですかね。
とりあえず合肥火車站の近くにホテルを予約してあったので、チェックインしました。如家酒店ですが、外国人でも大丈夫でした。よかった。そして遅くなった夕飯がてらに火車站へ行きます。前回合肥に来たとき、火車站に李先生があったんですよね。ふふふ。
まずは火車站で、明日乗る列車の切符を発券しておきますか。切符売り場はそれほど人も多くなく、発券はすぐに終わりました。さてさて李先生へ行きますかね。
あれ、あれあれ、李先生の看板はあるのに。なんとすでにお店をたたんでいました。これが楽しみだったのに。がっくり。いやいや、実はホテルの近くに李先生があることを確認していたんですよ。気を取り直して、そっちへ行きましょう。
いや、別に李先生じゃなくてもいいんですけどね。でもなぜか食べたくなるんですよ。あれ、またメニューが少し変わっていますね。以前あった、魚香茄子飯が載っていませんよ。仕方ないので、咖喱牛肉飯にしました。これだけ食べれば腹いっぱいです。
そしてホテルへ戻って、シャワーを浴びて就寝です。日本から1日かけて移動してきました。なかなか大変ですよ。おやすみなさい。
2017年4月30日 合肥~肥東~合肥~宝鶏
この日は夕方の列車で陝西省の宝鶏まで移動するのですが、それまでは合肥周辺の三国志遺跡を訪れてみることにします。ホテルをチェックアウトして、市バスで東バスターミナルまで。ここからバスに乗って、肥東県八斗鎮へ行きます。
実はGoogle Earthを見ていて、この八斗鎮にある曹植墓が新しくなっているように見えたんです。それなら実際に行って、確認しておかないとダメですよね。バスに揺られて1時間くらいでしょうか。八斗鎮に到着しました。
八斗鎮、まずはちょっと曹植井へ行ってみますかね。以前来たときよりは、街も綺麗になっているような気がします。気のせいかもしれませんが。子建路を歩いて、鎮政府のところまで来ました。お、鎮政府前の建物の壁には七歩詩が書かれていますね。
そして路地へ入っていくと曹植井があります。あれ、保護のための柵が設けられていますね。まあ、これは仕方ないのかもしれません。これがないといつ消滅するやもしれませんから。しかし八斗鎮、知らぬ間に曹植ランドと化しているようで。
ちょっと鎮政府の裏の方へ行ってみました。すると建物の壁には洛神賦が書かれていたり。壁画は曹植なんでしょうか。これらも以前はなかったものです。
さてさて、お目当ての曹植墓へ行ってみますか。101省道へ出ると、曹植衣冠塚の標識が立てられていました。これだとやはり墓が再建されているってことですよね。ますます期待が高まります。
ここからちょっと歩くと、道路の緩衝帯にも曹植関連のレリーフが設置されていました。これで曹植像があれば完璧なんですけどね。まあ、そのうち立てられるかもしれませんよ。
そして洛神路、ここを西へ行くと曹植墓です。以前は道もなかったのですが、だいぶん進歩しましたねえ。しかし、今日は天気が良いのでちょっと暑いくらいです。洛神路のほかにも陳思王路とかいろいろありましてね。
そしてしばらく歩いていくと、後ろから呼び止められました。人民ジイサンでした。四象が曹植墓へ行くのがわかったんでしょうね。道端を指差して「そこが墓のあった場所だよ。わしら3人が掘り返したんじゃ」と自慢げに話してくれました。気さくで面白いジイサンでしたよ。
さあ、新しくなった曹植墓に到着しました。けっこう大きく造成されてますね。本来の位置からはちょっと西側に移っているのですが、こうやって新しい墓を造成してくれるだけでもありがたいのかもしれません。
さて、ここでの目的は達成しました。バスで合肥へ戻ります。まだ時間があるので、杏花公園へも行ってみますか。だいぶん前に開封太郎先生から聞いていた、曹操に関わる筝笛浦とか藏舟浦が残っているんだそう。とりあえず杏花公園に着いて、一回り。筝笛浦の方はすぐに見つかりました。
藏舟浦の方にも石碑があるなずなのですが、ネットで書かれている場所を探しても見当たりませんでした。消されてしまったのかもしれません。まあ、そのうち誰かが見つけてくるかもしれませんね。あまりプライオリティも高くないので、また次の機会に。
そしてプラプラ歩いて、逍遥津公園の方へ。途中、操兵巷という路地を通り抜けました。ここは曹操が居住していた場所なのだとか。石碑の1つでもあるかなと思い訪れてみたのですが、何もありませんでした。残念。
そして逍遥津公園に入りました。とりあえず張遼墓くらいは見ておきますかね。碑亭には人民がたくさん座って休憩していました。四象もちょっと座って涼みます。
隣りにある三国文化館へも行ってみました。あらら、やっちゃいましたね。VRたらARたら、そして入場料は80元、割引して60元ですが、誰も入っている気配がない。たぶんしばらくしたら閉鎖するでしょう。中国のいつものパターンですね。
あとは張遼像を見て終了。今日は休日なので、公園内は人民でごった返していましたね。向かいの飛騎橋巷を通って、歩行者天国へ出ます。そこで教弩台を横目で見ながら進みます。
さて、そろそろ列車の時間も近づいてきたので、BRTで火車站へ。列車に乗る前に腹ごしらえします。あまり好きじゃないですが大娘水餃で食べることにします。腹いっぱい食べておいて、列車の中では寝るだけにしましょう。大娘、やっぱりあまり美味しくなかったですけどね。
久々の長距離列車に乗り込みます。T389次、合肥から青海省西寧へ行く列車です。四象は陝西省宝鶏で下車します。宝鶏までは1,161km、16時間以上の乗車になりますね。12306で切符を買っておいたのですが、残念ながら寝台中段でした。まあ、寝っ転がっているだけなので、よしとしましょう。
T389次 合肥(17:00) – 宝鶏(09:42) 硬臥中鋪263.5元
列車は発車しました。今日は遺跡巡り初日でかなり疲れたので、すぐに寝台で横になって寝てしまいます。明日の朝にはもう陝西省に入っていますね。それではおやすみなさい。
ちょっとお知らせ
2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。
自分の荷物が多いときは、荷物の少ない人と一緒にチェックインすれば良いのですね。なるほどと思いますが、知らない人ではやっぱり断った方が無難なのでしょうね。
三国志は一応読みましたが通り一遍の読み方では、、なかなかこの記事には”詳しすぎて”ついて行けません。読みなおさなければ!昔、三国志ファンの小5の子が国語の漢字は書けないくせに、曹操なんてすらすら書いていましたっけ。
まあ、相手の荷物を預かる訳じゃないので、滅多なことはないでしょうけどね。
以前、上海の空港で日本人女性から声をかけられたことがあります。「大阪ですか。ちょっと物を頼みたいんですけど」って。たぶん日系企業の社員で、日本へハンドキャリーを頼みたかったようですけど、見ず知らずの人に「物を頼みたい」とか、こんな言葉遣いはもう人として終わっていますよね。もちろん無視です。
ハンドキャリーは荷物を預かるので、サンプルとかでも物によっては面倒だし、違法な物だったらとんでもないことになりますからね。どうしても運びたいなら自分で飛行機に乗ればって。日本の企業はつくづくブラックな思想に汚染されているなあと。