局長の四象八牛です。

今日はとうとう大年三十、明日は春節ですね。日本も今年は雪が多かったですが、さすがに春節を迎える日が近づいて、四象のところでは春一番も吹きました。ほんと文字通りの迎春です。やっぱり季節を感じるには、旧暦の方がよかったのかもしれません。

icon-tag201817日 合肥~常州~上海

さてと、今日は江蘇省に入ります。ちょっと遅めに起きて、合肥火車站へ行きます。今回の旅も高鉄に乗る比率が増えました。どうしても短期間の旅だと金より時間が大事になってしまうので。半年くらい旅をしているときなら、時間を犠牲にして安さを求めていました。まあ、中国も高速鉄道網が発達するにつれて、普通列車の便があまりよくなくなってしまったのも1つの理由です。

高鉄に乗る回数も増えました

G7224次 合肥(08:52) – 常州(11:00) 二等座125.5元

江蘇省に入ると雪はあまり有りませんでした。常州に着くと、雨が降っていましたが、積雪もないようで。寒いのは相変わらずですけどね。今日はこれから金壇区の方へ行きます。火車站に併設されたバスターミナルから、金壇行きのバスに乗り込みます。

雨の常州

バスに揺られて1時間あまり、金壇に着いたので東バスターミナルの前でバスを降りました。ここからバスを乗り換えて、今日の目的地である儒林へ向かいます。そう、そこにも諸葛亮の末裔たちが暮らしているそうです。またバスに揺られて1時間弱。けっこう時間がかかります。

儒林のバスターミナルに到着

目的地である諸葛村、ここから3kmくらいありそうです。雨も降っているので、やはりバイタクで行きますか。時間もあまりないですしね。バイタク爺さんに声をかけました。「魯墅へ行きたいんだけど」と伝えます。「魯墅、どこだ。大魯墅か、孔明のところだろう」と言うので、間違いないでしょう。さっそく村までひとっ走りしてもらいましたよ。

進ぬ、バイタク爺さん号

そしてすぐに村に到着。爺さんに「もし帰りも必要だったら電話しろ」と名刺を渡されました。とりあえず受け取っておきます。まあ、だいたい帰りは歩いて戻ることが多いんですけどね。魯墅諸葛村、村の入口には「諸葛八陣図村落」の石碑、そして孔明の像もありと。今後、観光地として開発したいようですね。

諸葛八陣図村落の石碑が目に入る

こちらの諸葛さんたち、浙江省の諸葛さんたちとはちょっと流れが違うようです。もちろん孔明の孫である諸葛京からの流れなんですが、京の長男は、京の兄である尚の家を継いで、それが「南陽派」となり、現在の江蘇広西の諸葛氏の源流になったそう。京の次男は、京の家を継いで「河東派」となって、現在の浙江諸葛氏の源流ってことだそうで。ですので、こちらは「南陽派」ということですかね。

孔明像と村の始祖諸葛維賢

村の南側に墓地があります。そこで諸葛維賢の墓穴とそれを示す墓碑が見つかりました。現在は村の諸葛さんたちも埋葬されており、諸葛さんの墓碑がたくさんあります。少し古い清代のものから、現代のものまで。

宋末元初の石碑が発見されている

さて、ここはなぜ八陣図村落と呼ばれているんでしょうか。村自体はすごく小さく、10分ほどあれば一周りできるんじゃないかと思うほど。実は、大魯墅と周辺の8つの村には、孔明の末裔が住んでおり、それぞれの村には水路などが掘られ、それが村を護る作用をしているそう。そしてその形状が八陣図のようになっているのだとか。ちなみに大魯墅は、虎翼陣だそうで。

村を護るために造成された水路

さてと、だいたい見て回ったので戻りますか。村を出ようとすると、後ろから車が出てきました。「どこへ行くんだ。送っていくぞ」と。四象は帰り道もちょっと見ていこうと思っていたので、断りました。「そうか。私はこの村の人間だよ」と諸葛さん。あゝ、やっぱり諸葛さんなんですね。乗せてもらっておけばよかったかな。

村へ続く道、臥龍道

しばらくブラブラと歩いて、バスターミナルの方へ戻っていきます。村へ続く道は、臥龍道と名付けられています。村の人々が出資して整備したのだそう。やはり観光地化したいようですが、村の規模がかなり小さいですしね。もうちょっといろいろ考えなければならないのかもしれません。

おゝ、偽セブンだ

途中、偽セブンなどもありましたが、バスターミナルまで戻りました。ここからまたバスで金壇まで。そしてまた常州火車站まで戻ります。やはり距離があるので、時間がかかってしまいますね。もうちょっと早く戻られるかなと思っていましたが、結局は薄暗くなってから火車站に着きました。

上海へ向かいます

G7285次 常州(18:46) – 上海(20:07) 二等座74.5元

さあ、やっとのことで上海まで戻ってきましたよ。もう20時を過ぎてしまいましたね。とりあえず夕飯でも。やっぱりカレー星人をしておきますかね。地下鉄に乗って、南京東路まで行き、カレーを食べました。いや、いつものことですが、もっと中国らしいものを食えってね。

上海站歓迎您

カレー星人ですから

あとはもうホテルへ行くだけです。中心部は高いので、浦東新区まで移動します。地下鉄で川沙まで。川沙浦東機場にも近いし、なんといってもホテルが安い。とりあえずまた如家酒店を予約しておきました。そしてホテルに到着。チェックイン。う~ん、如家なんですけど、もう上海では粗製乱造ですかね。古い建物を改造してホテルにしているんですが、工事のクオリティがかなり落ちてます。まあ、普通に宿泊できるんですが、いまいちなんです。細部がダメというか。まあ、安いんで妥協します。

ベッドはいつものクイーンサイズ

明日は帰国。寝る前にちょっとコンビニへ行きました。飲み物などを少し買います。まあ、ホテルの前に全家(ファミマ)もあったりするんですよ。さすが上海、夜遅くても人が出歩いていますね。さあ、部屋に戻って寝ます。それでは、おやすみなさい。

icon-tag201818日 上海~日本

最終日です。あとは日本へ帰るだけ。朝、ゆっくり起きました。川沙から浦東機場までは地下鉄で30分もかかりませんからね。とりあえず8時過ぎにチェックアウトです。

川沙の地下鉄からはちょっと歩くけど

空港へ向かいます

そして空港に到着。春航のカウンターへ行きます。お、並んでいる人が少ないですね。朝のラッシュを越えたからかな。とりあえず何事もなくチェックインも出国手続きも終えましたよ。

春秋航空のカウンター

今回は、飛行機も定刻通り飛ぶようです。というか、もう早く乗せて、早く飛び立つって感じです。そして到着地にも早く着くと。まあ、遅れるよりはその方が断然によいわけで。帰りの機内もいたって普通でした。あゝ、春秋って機内販売で避孕套も売っているんですね。それもOKAMOTOの。

なになに001超薄

そして定刻より30分ほど早くセントレアに到着しました。雨が降っていますね。とりあえず無事に帰国しましたよ。これから名鉄で名古屋まで行き、バスで自宅まで戻ります。そこまでが旅ですからね。なんとか最後まで無事に過ごしたいです。

雨の名古屋、無事に帰国

ということで、今回はこれにて終了です。そしてすでに3月とGWの航空券を買ってしまっているという。今年はGW後は、年末年始までお預けになるかもしれませんね。あゝ、もっと休みが欲しいなあ。それでは、読んでくださった方々、ありがとうございます。また次回も。

icon-checkちょっとお知らせ

2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」