局長の四象八牛です。
今年は夏が短かった。そしてすでに秋がどんどんと深まっているような感じで、例年より寒く思えます。そうそう、今月末29日には神戸新長田で三国志祭が開催されますよ。三国志旅游局もまた参加させてもらいます。よかったら覗いてみてください。
2017年9月16日 武漢~赤壁
今日からは、オフ会参加のみなでプチ三国志遺跡巡りです。人数が3人くらいなら列車やバスを利用して行こうかと思っていたのですが、さすがにそれ以上になると手間が多くなってなかなか難しい。ということで今回は、車をチャーターすることにしました。
中国にも旅行社は星の数ほどあるのですが、やはり信頼のできる誠実な人がいるところがいい。以前西安へ行ったときにお会いした、西安金橋国際旅行社の倪小軍さんに車の手配を依頼してました。西安の旅行社ですが、旅行社は繋がりがあるので、武漢でも問題なく手配してくれます。
朝、出発時間の9時までにはまだ時間があります。四象は飯でも食っておこうかなと、漢口火車站からちょっと歩いて近くの毒マクドまで行きました。いつもと変わらぬ行動、「せめて熱乾麺でも食っておけよ」と言われそうですが、朝毒マクドです。
食べたあとは、ちょっと武漢博物館のある公園などを歩いてみます。朝方はまだ涼しいですね。武漢の名物はレンコンらしいですが、確かに池には蓮が群生していることが多いです。
さてとホテルに戻りました。ロビーで集合です。ちなみにマコさんは、コンビニで買ったカップラーメンを食べたのだとか。はな局員とおももさんは熱乾麺を食べに行っていたとか。おにぎり君はちゃんと遅れずに来ていますね。四象が散歩していたときに「おはよう」とメッセージを送ったら、「おやすみなさい」と返事してきたので、ヌッコロしてやろうと思っていたのですが。
ロビーには、やはり観光で来ている中国人が数人。四象たちの車の運転手はどの人なんでしょうかね。ちょっと人相の悪いオヤジが座っていますが、四象の名前を書いたカードを持っていないですね。まあ、9時までにはもうちょっと時間があるので、待ちますか。
すると、声をかけられました。「四象さんですか。私は李です」と。でも倪さんから聞いていた運転手の姓は高。「あれ、運転手は高さんじゃないの」と聞いてみると、「はい、運転手はそこに座っています。高さんです」とのこと。やはりあの人相の悪い…。とりあえず李さんは、車のチャーター代金を集金に来たそうで。そして「運転手には、ちゃんと地図を渡してます。詳しいですから大丈夫ですよ」と言って、戻っていきました。
さて出発です。車は11人乗り。運転手が「前の座席は、エアコンの効きが悪いんだ」とバンバンと叩き出しました。さすが中国です。漢口を出て、長江大橋を渡って武昌側に。そこから高速道路に入って、今日の目的地である赤壁まで飛ばします。武漢から赤壁は2時間ちょっとくらいですかね。
まずは最初の目的地、赤壁市内の魯王廟へ。運転手は、スマホのナビを使って進んでいるようです。でもこのナビ、変な経路を薦めてくるな。とりあえず方向は合っているようですが、最適なルートが出てこないようです。まだまだ改良の余地がありますね。
さてと、魯王廟に到着です。中に入ってみましょうか。中には道士さんたちがいたので、「参観させてね」と声をかけておきました。ま、せっかく来ているのだから、みなの行動は同じで写真を撮ることなんですが。すると道士オバアチャンが怒り出しました。よくあるパターンです。四象は道士バアチャンに「みな日本から来ているんだから、ちょっと写真を撮らせてあげてよ」となだめます。道士バアチャンも頼まれれば無碍に断ることもできないので、「少しだけならいいよ」と言ってくれています。
しかし、状況をつかめていない他の4人は、蛇に睨まれたカエルのように静まり返って、動かなくなってしまいました。道士バアチャンの攻撃に、金縛りとなってしまったようです。まあ、以前はどこの廟内でも像の写真を撮ることが難しかったのですが、最近は写真を撮られないところの方が少ないんですよね。もちろん絶対にダメと言われれば撮られませんが。
ここには魯粛、周瑜、呂蒙の像が祭られているのですが、魯粛像は新しくなっていました。前に訪れたときにはちょっと貧相だったんですけど、だいぶん侯王らしく恰幅がよくなっていましたよ。四象は道士バアチャンと話をしていたので、スマホで写真を撮るのを忘れてしまいました。
さて、お次は本日のメインである赤壁古戦場へ行きましょうか。運転手がまたナビをセットしています。そしてそろそろ化けの皮が剥がれてきたようです。ナビ通りに進んで行くのですが、四象が「逆だろう。こっちは道もなくなるぞ」と言っているのに、聞き入れません。そして案の定行き止まり。このオヤジ、やっぱり道を知らない…。
とりあえず四象が「あっちだから」と言って、進んでいきます。でも運転手は案内看板が出てくるまで信じません。いや、あんたのへなちょこナビより、四象の方がよっぽどマシですから。そんなこんなで赤壁古戦場に到着です。
運転手が門票を取りに行きます。その間、入口付近でウロウロ。赤壁古戦場も開発が進み、入口も以前の場所と違っていますね。魯粛やら程普、黄蓋、甘寧、凌統の像が新しく置かれていたり。そして運転手が戻ってきました。でもお昼のいい時間なので、先に飯を食いに行くことにしました。
とりあえず赤壁鎮は観光地。食堂もいっぱい並んでいて、店員が客引きをしています。ほとんどが魚料理を出す店ですね。でも川魚なので、日本人の口には合わないと思うのですよ。普通に肉や野菜の料理を注文した方が間違いないと思います。
店選びは、はな局員に任せました。はな局員の基準がどこにあるのかは、わからないのですが、ここでいいという食堂に入りました。まあ、田舎ですから、だいたい似たような店ばかりなんですけどね。美味いか不味いかは、食べてみないとわかりませんし。
店のオッサンは、しきりに魚を勧めてきましたが、やはり肉や野菜メインで注文しました。みなはトマトとタマゴのあれが好物のようで。今回は炒め物ではなく、スープの方でたのみました。結果、料理はなかなか美味しくてよかったです。はな局員の目利き、当てになるのか。昨晩の川菜がちょっと残念だっただけに、余計に美味しかったのかもしれません。
さてと腹も満たされましたんで、赤壁古戦場へ行きますか。日中は日差しが強くて、かなり暑いんですよ。でも湿度が低いようで、ジメジメ感はありません。日陰にいれば気持ちいいのかもしれませんね。とりあえず中を進んでいきます。
最近、赤壁古戦場といえば周瑜像以上に有名になっているらしい、あの像。入場してしばらくすると現れました。中国ではトランスフォーマーが人気らしく、それをパロったものがけっこうどこでも見られるんですよ。ここのこれも同じようなものでしょう。
まあ、あとはだいたいのお決まりコースを進んでいきます。龐統の鳳雛庵とか、三国人物の像が並んでいるところとか。さすがに入場料150元をふんだくっているので、整備だけはすすんでいるようです。余計な建物もドカドカと建てられていますけどね…。
まあ、三国志テーマパークだとだいたいこんな感じになっちゃいますよね。三国志好きなら許せるんです。150元も取っているんだから、もっと金かけていろいろ造れば…。
そして事件は、拜風台で起きました。やはりと言うか、はな局員でしたね。武侯宮内部に巣食うオヤジから、受け取ってはいけない物を受け取ってしまったのです。四象も中に入ったときに渡されそうになりましたが、「わはは、いらね~よ」で済ませて、写真を撮っていました。すると後から入ってきたはな局員が「線香渡されちゃったんだけど」と…。
それを受け取ってしまったら最後、四象でもどうすることもできませんよ。毒を喰らわば皿までも、最後まで行き着いちゃってください。たぶんはな局員はオヤジが何を言っているのかわかんなかったでしょうけど、かなり大きなお世話的なことを言われてました。そして赤ハゲを毟り取られ。ご愁傷さまでした。
しばらく外で待っていたマコさんやおももさんは、ちょっとお疲れ気味ですかね。暑い中を歩き回るのに慣れていないのでしょうか。体力の消耗が「ハゲ」しいのか。でももうちょっと頑張ってくださいね。
さてと、中ではけっこうな距離を歩きましたね。入場してから3時間以上も見て回ったのかな。暑かったのでさすがに四象も疲れてきましたよ。今日はこれで赤壁市内に戻ってお終いです。あゝ、赤壁市内と赤壁鎮を結ぶ道路、沿道の数ヶ所にも三国志関連の像が置かれていましたね。でもバスだと立ち寄りながらというのは難しいかな。
そして赤壁市内に戻ってきました。今晩の宿は、赤壁で最高級だと思われるRAMADAです。いやあ、たまにはちょっといいホテルに泊まってみたかったんですよ。まあ、さすがに設備の方はなかなかよかったです。でも田舎にあるので、洗練度は今一つでしょうか。でも赤壁だからこそ、日本のビジネスホテル並の料金でRAMADAに泊まれるのです。
部屋にはバスタブもあったので、お湯を張ってつかっちゃいましたよ。後から聞くと、ツインの部屋にはバスタブがなかったそうで。まあ、ガタイの大きな四象だとバスタブでは小さくてね…。やはり日本のお風呂じゃないと。
そして夕食。ホテルはちょっと街外れにあるので、周辺にはお店が少ないんですな。ちょっと歩けば火鍋屋もあるようですが。火鍋は武漢に戻ってからということで。みなお疲れ気味ですから、ホテルのバイキングで食べることにしました。まあ、それなりに食べられるものもあったので、これはこれでよかったかな。
驚くべきことに、ビールまでがソフトドリンクとともにサーバーで提供されており、そして時間が遅いと補充されないまま撤収されるのが中国のバイキング…。お一人ビールがなくて非常に残念がっておられる方がおりました。はい。
さて、せっかくですから今晩はゆっくり休みましょうかね。マコさんに持ってきてもらったハゲ本を受け取って、部屋に戻って読みましたよ。RAMADAで読むハゲ本。う~ん、贅沢。
明日は、また車で長江の対岸にある洪湖の烏林へ行きますよ。とりあえず今晩は爆睡して、明日のために体力を回復させておきます。それでは、おやすみなさい。
ちょっとお知らせ
2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。
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