局長の四象八牛です。
今年の夏は、未だに梅雨が続いているような空模様。これから週末にかけて、まだ雨が続くのだとか。せっかくの夏なので、プールへも行きたいのですけどね。とりあえずもうちょっとの我慢でしょうか。
2019年4月29日 西安~洋県~漢中~勉県~運城
朝方、ホテルをチェックアウトして、地下鉄で西安北高鉄站へ向かいます。今日はまた漢中方向へ向かうのですが、2017年末にやっと開通した西成高鉄を初めて利用します。以前は西安から漢中へ行こうと思えば、高速バスで5時間、もしくは鉄路で宝鶏から秦嶺山脈を超えて一晩など、大変な移動だったのです。今じゃ高鉄で1時間ですからね。
西安北高鉄站に到着です。まだ時間に余裕があるので、ちょっと朝飯でも食っておきますか。結局毒マクドになってしまうんですけどね。高鉄站内にある店舗なので、やはり値段が高い。それでも今日はけっこうな距離を移動しますので、ちょっと何かを食べておかないとね。
列車に乗り込みました。まずは漢中のちょっと手前、洋県へ向かいます。発車するとトンネルが続きます。さすが秦嶺山脈を縦断する路線ですよね。ところどころで景色も見えるのですが、それほど感動することもなく。早く目的地に着かないかなと思ってしまうだけでした。
D1911次 西安北(07:10) – 洋県西(08:12) 二等座77.0元
そして列車は遅れることもなく洋県西高鉄站に到着しました。洋県には蔡倫墓などがあったりするのですが、それはもう10年くらい前に訪れています。今日の目的地は諸葛嶺にある諸葛廟です。いや、たまたまネット検索していると見つけたので。ちょっと行ってみようかなと。
高鉄站から諸葛嶺まではタクシーで行くことにします。いつ来るかわからないバスを待ち、徒歩で数km歩くのはもう勘弁。諸葛嶺はそれほど遠くないので、タクシーのオヤジと交渉してそれほど高くない料金で行ってもらうことになりました。ただ地図を見せても理解しないので、近くの大きめな街の名前を言うしかありません。とりあえずそっちの街へ向かって進めと。
今はスマホで百度地図を使ってナビもできますんで楽ですよね。ちゃんとナビ通り進んでいくと、諸葛嶺へ到着しました。そしてそこには目的の諸葛廟がありました。もちろん田舎の小さな廟なのであまり期待はしていません。でも内部にはちゃんと孔明の像も祭られていましたよ。言い伝えでは、鍾会が漢中へ攻め込むと、孔明の孫が応戦して戦死。そして後にこの場所で諸葛廟が建立されたとのことです。
さて、諸葛廟を見終わると、すぐに高鉄站に戻りました。買っておいた切符の時間よりかなり早く戻ってきたしまったので、改簽して直近の列車で漢中へ向かいます。時間は少しでも有効に使いたいですからね。スマホで改簽したのですが、気をつけて見ていなかったので無座になってしまいました。まあ漢中までは20分もかからないので、立ったままでいいですよね。
D1971次 洋県西(09:36) – 漢中(09:54) 二等座20.0元
漢中火車站に到着。前回訪れたときにはまだ工事中だったのですが、新しい駅舎も完成していました。そして火車站に併設されたバスターミナルから勉県行きも出ているようです。ちょっと通路を歩いて、バスターミナルへ。ちょうど勉県へ向かうバスの発車時刻でした。まあ、勉県へ向かうバスは違うところからも出ていますし、どうせ途中で客引きのためにしばらく停車してしまうんですけどね。
バスは発車したものの、やっぱりいつもの場所でしばらく客引きをします。それも終わり、やっと勉県へ向かって走りだします。前回来たときは道路が工事中だったのですが、綺麗になっていますね。これだとバスも走りやすい。そして勉県に到着しました。ちょっとお昼に宜賓燃麺を食べたかったので、バスターミナルで降りたのですが、なんと建て替え工事が始まっていました。そして燃麺のお店も消えてなくなっていました。残念。
ないものは仕方ない。気を取り直して武侯墓へ向かいます。ちょっと三国志の切手セットをまた購入しておきたかったんですよね。バスターミナル近くから武侯墓へ行くバスがあるはずなのですが、いつまで経っても来そうにありません。まあ、そんなに遠くもないしタクシーに乗りますかね。たまたま近くに来たオンボロ車が停まったので、それに乗っていくことにしましたよ。
せっかくここまで来たのですから、孔明の墓前へ行きますかね。チケットはまた値上がりしているような。そう言えば携程で買えば安くなったなと思い出し、スマホで検索。あゝ、やっぱり少しですが安く買えますね。ただ正式な紙のチケットは貰えないのですが、何度も来ているので安さで妥協します。そしてしばらく中を見て回り、墓前へも。
さてさて、目的の切手セットですが、以前売店のあった場所へ行くと面影もなくなっていました。どこへ行ってしまったんでしょうね。とりあえず景区の中にはないようです。じゃ、チケット売り場の並びにあった売店なのかも。そちらへ行って聞いてみると、やはりそこで売っているとのこと。最初に出されたのは、4種類のうちの3種類のみ。「あれ、もう1種類はなくなったのか」と聞くと、「一番古い1種類はもう数が少ないので、別で売っているのよ。値段も他のより高いし」とのこと。まあ、本当かどうかはわかりませんが、出してきたなかにも残り2セットしかありませんでした。とりあえず4種類で2セットを購入。前回よりまた値上がりしていました。
目的も達成。バスで街中まで帰りますかね。と思っていたら、いつもはバスが停まっていた場所にバスがない。しばらく待っても来る気配もない。聞いてみると「今はもう午前と午後に1本しかなくなったよ」とのこと。それでこっちに来るバスも見なかったんですね。もう少し時間もあるので、武侯祠へも行きますか。停まっていたタクシーを捕まえて、ささっと移動です。
武侯祠に着きました。でも今回は中へ入らず、諸葛古鎮を少しだけ見て回ります。あ、あの売店がまだやっていますね。拓本やらなにやらを売っている売店です。ここでも聞いてみると、切手セットがまだ少しあるとのこと。ただ台紙が日焼けしてますね。中身は綺麗なのですが。ということで値切って2セットを購入しました。それでも10数年前に買ったときに比べると驚くほど高くなってます。
ここで売られている拓本は大したものがないのですが、「漢石門頌があるよ」とのこと。値段はウン百元。実は前回来たときも勧められて、欲しいなとは思っていたんです。中身も見せてもらいましたが、かなり大きい。漢中博物館で買えば確か1万元はするはず。でもここではウン百元。はい、もうおわかりですね。でもそれなりによさげな感じだったので買ってしまいました。少し見れば偽物とわかるのですが、さすがに本物には手が出せないので。でも拓を採ったものには間違いないようで。どこかにレプリカの石碑があるのかなと。
さあ、今回はもうこれでいいでしょう。でも近くの馬超墓の前までは行ってみますかね。馬超墓祠入口の前には文物碑が立てられています。これを見るといつも思い出すのが、とある日本人がこの前で撮った記念写真で。その方のポーズが忘れられないという。まあ、勝手にネタにしています。はい。
さてと、これで本当にもういいでしょう。勉県のバスターミナルへ戻ります。バスを待っていたら、また車が停まりました。「街中へ戻るんだろう。5元でいいから乗れ」とのこと。まあ、5元ならいいかな。バスで2元だし、いつくるかわからない。車に乗り込んでバスターミナルへ。ところが運転手のオヤジは「お前はいくつだ」とか話が始まり、「わしの方が少し年上だな。何かご祝儀はないのか」とかわけのわからないことを。「はいはい、おまえは5元って言ったよね。はい5元」で終了。オヤジは「アイヨー」で涙目でした。
そしてバスで漢中へ戻りました。とりあえずバスターミナルの近くにある、いつもの石碑を見て、火車站まで歩いていきました。何か食べたいなと思いつつ、あまりいい店も見つからず。火車站に到着すると、けっこうお店もあるのでぐるっと回ってみます。
お、宜賓燃麺のお店があるじゃないですか。もうここに決定でしょう。今回もう食べられないのかと思っていましたが、天は我を見捨てず。まあ、宜賓燃麺は四川省宜賓の麺なんですけど、なぜか漢中にはけっこうお店があるんですよね。さっそく大盛りを注文しました。酸梅湯はサービスだそうです。あゝ、この味ですよ。なぜかやみつきになるんです。美味あ。
さて、お腹も膨れたことだし、あとは列車に乗るだけですね。今日はこれから山西省運城まで行きます。西安方向へ逆戻りです。切符も前もって買ってあったのですが、そう言えば一等座しかなかったんですよね。とりあえずオヤツを買っておきますか。そして駅舎内でしばらく時間を潰し、列車に乗り込みました。
D1906次 漢中(18:16) – 運城北(20:53) 一等座265.0元
乗車2時間半ほどで山西省運城へ到着しました。以前なら半日かかっても移動できなかったかもしれません。高鉄ができて便利になりましたよね。運城北高鉄站に到着すると、もう真っ暗。ここは関羽の故里ということで有名です。高鉄站前にも関羽の像があるのですが、ライトアップがなく、ほとんど見えない状態でした。
高鉄站から古い火車站まで移動します。ホテルは古い火車站の近くに予約してあったので。バスもあったのですが、超満員で乗る気がおきず。乗り合いの黒タクが客引きしていて、10元だったのでそっちにしました。先に同乗していた別の客を送っていきます。そして四象も最後になりましたけどホテルへ。
ホテルのチェックインはささっと終わりました。いつもの「外国人は」がありませんでしたのでよかったです。部屋も綺麗だし、運城のホテルはそれほど高くはありません。寝る前にちょっと頑張って火車站前の関羽像を見に行きますか。こちらの方はちゃんとライトアップされているので、夜でも大丈夫なんですよね。そうあの金ピカ関羽像です。
さあ、今日はこれにて終了です。ホテルに戻ってシャワーを浴び、寝てしまいますよ。そして明日もまた頑張りますかね。それでは、おやすみなさい。
ちょっとお知らせ
2018年9月24日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書の新刊「魏武故里・亳州」を発行しました。曹操の故郷である安徽省亳州市に残る三国志遺跡16ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから亳州へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。
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