局長の四象八牛です。

長らく三国志遺跡巡りを続けてきましたが、終わりというものも見えず、これから先も続けていくような気もしますが、回数が減っていくのかもしれません。ここ数年で他に興味を持つことも増え、そちらの方も少しずつ力を入れていくようになるでしょう。中国を旅することは止めないとは思いますけどね。

icon-tag201814日 昆明~通海~玉渓~昆明

今日は昆明から列車を使って日帰りです。朝6時半過ぎにホテルを出ますが、外はまだ真っ暗ですね。列車の時間までにはまだ余裕がありますので、近くの毒マクドで朝飯を食っていきますかね。さすがに旅行都市の昆明ですかね。朝早くから旅行者らしい人民をたくさん見かけます。みな大きな荷物を持っていますねえ。移動するだけでも大変じゃないですか。

朝毒

そして歩いて昆明火車站に到着です。昆明火車站周辺の警備がかなり厳しいようです。朝方はそうでもなかったんですが、日中は装甲車が停められていたり。火車站構内に入るには、まず先に安全検査を受けなければなりません。まあ、厳しいと言ってもとんでもなく怪しい動きでもしなければ止められることはないでしょうけどね。

朝方の昆明火車站

今朝乗る列車、明日から時刻が変わってしまうんですよ。朝方から出発する列車がなくなり、お昼前出発に。それだと半日分の行動できる時間を無駄にしてしまいますからね。ある程度距離があるとやはり列車の方が便利です。昆明火車站に入って、列車の乗り場を探します。あれ、普通なら電光掲示板に表示されているんですけどね。見当たりません。運休になってもいないようだし。おかしいな。駅員に聞いてみてやっとわかりました。目的地は通海です。

K9812次 昆明(07:45) – 通海(09:42) 硬座21.5元

今日は人民列車

列車の中では特に何もなく。ほぼ定刻通りに通海火車站に到着しました。この火車站は街からちょっと離れていますね。もちろんバスもあるのですが、面倒なのでタクシーに乗って行くことにしましょう。目的地は秀山公園です。タクシーのオヤジは話し好きで、あれやこれやと聞かれました。四象は広東で働いている会計士ということになりました。まあ、そんなことはどうでもいいのですが。そして秀山公園に到着。

街にほど近い秀山公園

さて、なぜこんな公園に来たのでしょうか。実はここにも武侯祠があるとのことです。ネットで検索すると確かに武侯祠があるとの記述がいくつか出てきます。そして孔明像の写真はないながらも建物の写真は出てきます。ううん、やはり訪れてみないと詳しいことはわからないですね。とりあえず山の中腹あたりにあるそうなので、そこまで登っていきます。山登りは嫌いです。

続く石段を登っていきます

やっとの思いで中腹まで登ってきました。もう死にそうです。ここにある建物内に武侯祠があるらしく。さっそく中に入ってみます。武侯祠の案内板がありました。この建物が武侯祠だったらしいですね。孔明像は見当たりませんね。やはり建物だけなのでしょうか。階段がありましたので、2階に上がってみます。すると「ここは事務所だよ」と言われてしまいました。残念ながら孔明像はありませんでした。

ここが武侯祠だった

ちょっと不完全燃焼でしたが、次へ行きますか。さっさと山を降ります。そして歩いてバスターミナルまで。途中、古い街並みの通りも歩きました。まあ、古く見えるように修復した街並みなのですがね。写真に撮るとそれっぽく見えるのですが、実際に見るとそうでもないんですよ。

ここにもある古い街並み

通海のバスターミナルからバスで玉渓へ向かいます。チケットを買って、安全検査。バスに乗り込むと誰もいません。これはまた待たないとダメなのかなと覚悟したのですが、思いもよらずバスはすぐに発車。四象一人を乗せて突っ走ります。玉渓が近くなると数人乗り込んできましたけどね。そしてバスは玉渓のバスターミナルに入らず、運転手が「ちょっと修理に行くから、ここで降りてくれよ」と言ってきました。まあ、バスターミナルの前だったからいいんですけどね。

乗客は四象一人

ここからは時間節約のためにバイタクで移動します。目的地は関索廟です。本当に存在するのか疑わしいのですが、とりあえず百度地図にも記されていますし、行ってみることにしました。バイタクのオヤジは「知っている」と言いながら、やはりちゃんとした場所は知らず。途中、誰かに何度も聞きながら進んでいきます。まあ、百度地図もありますから、ちゃんと到着しましたよ。

ちょっと頼りないバイタクオヤジ

さてさて、ここが関索廟らしいです。でも観松寺とか書かれていますね。でも境内で聞いてみると関索廟だと言われます。とりあえず一通り中を見て回りますが、関索像らしきものはないですね。なぜここに関索廟がかと言えば、孔明南征後にここに残って民を扶け導く者を募ると、関索が残ることになったそうです。そして関索は孔明の命通りに民を扶け、後に崇められて関索廟が建立されたとのこと。

建物はそれらしい

しかし現在の境内には関索を思い浮かばせるものはなく、なぜか親父の方が祭られていたり。ちなみになぜ観松寺なのかと言えば、観松と関索の発音が似ているから。まあ、すでに関索信仰の方はなくなってしまったようで、普通の寺になってしまったようですね。それでも若いニイチャンたちが一心不乱にお参りしていたり。

なぜか親父の方がいた

石碑には関索寺とある

さあ、今日はこれにてお終い。あとは昆明へ戻ります。寺からは歩いてバス停まで行きます。そこからバスを乗り継ぐと玉渓火車站まで行けます。ちょうどバス停にたどり着きそうなところで、乗りたいバスが行ってしまいました。次のバスを待つのですが、なかなか来ませんね。そして時間は過ぎていきます。ちょっと乗る列車に間に合うか微妙になってきましたよ。

ここでもちょっと不完全燃焼でした

この列車を逃してしまうと、次は夜までないんですよ。もちろんバスで帰ることもできるのですが、できれば列車の方が都合がよくて。ホテルが昆明火車站の近くですからね。そしてやっと市バスが来ました。しかし市内に入ると赤信号が多くてなかなか進みません。ちょっと焦りますね。とりあえず乗り換えるバス停で降ります。もうバスだと間に合わないですね。ダメ元でタクシーで火車站まで飛ばします。

タクシーに乗ったものの、間に合うかは微妙。こんなときに限って切符は発券しておらず。玉渓火車站には発車時刻の5分前に到着。四象、走ります。切符売り場で切符を発券し、走ります。そして安全検査、身分証の提示を越えました。間に合うか。すると公安に呼び止められました。「身分証出して」と言われます。つうか、さっき検査してたじゃん。しかしこいつと争っても面倒なことにしかならないので、パスポートを出します。公安の顔は「なんだこいつ外国人かよ」のようでした。白々しくスマホのカメラで写真を撮ると、通してくれました。そして走ってホームへ。もう死にそう。ホームに出ると、列車が到着する少し前でした。あゝ、間に合った。

K9814次 玉渓(14:49) – 昆明(16:15) 硬座16.5元

なんとか乗り込むことに成功、硬臥代座です

なんとか昆明まで戻ってきましたね。いつもは時間に余裕を持って行動しているのですが、ちょっと失敗してしまいました。デブが走ると死にます。さて、まだ夕方なので、少し散策でもしますかね。まずは昆明火車站前にある茶城へ行ってみます。ここも以前はバスターミナルだったんじゃないかな。今じゃ大きなバスは見かけません。

昆明火車站前にある茶城

まあ、雲南省でお茶と言えば普洱茶でしょうね。あとは滇紅ですか。どの店も綺麗に茶餅をディスプレイしていますねえ。でも四象は普洱をあまり飲みません。滇紅なら飲むかなと思ったのですが、それほどよさそうな店がなかったので、何も買いませんでした。明日は違う茶城へ行ってみるつもりですからね。

もちろん普洱茶が主流

一度ホテルに戻ります。その前にちょっと回り道をして懐かしの昆湖飯店でも見ておきますか。10数年前、貧乏パッカーが昆明で泊まるとなると昆湖飯店のドミトリーでした。その後いくつかユースホステルが出来て、今では昆湖飯店も普通のホテルとなってしまったようです。以前はこ汚い感じの建物だったのですが、改装されて多少は綺麗に見えます。宿泊はしないので、中までは入りませんでした。

懐かしの昆湖飯店

さあ、今日は焦って走ったので疲れました。もう夕飯を食べ、まったりしますかね。気分は餃子だったので、百度地図でホテル周辺に餃子店がないか探してみました。するとすぐ近くにありますね、そこへ行きましょう。ホテル横の路地を少し入っていくと、その餃子店がありました。老板は東北人ですね。なぜ昆明で餃子店をやっているのかはわかりませんが、話を聞いていると東北人だとすぐにわかりました。ここの娘ちゃん、小学生ですね。すごく可愛い。老板が先生になって算数をしていましたよ。

東北人の老板と娘ちゃん

東北餃子うまああ

美味い餃子を食べたあとは、もう少し散策。もう1ヶ月もすると春節ですね。その春節で飾るものがたくさん売られていました。店先が真っ赤でしたね。いよいよこの時節なんですねえ。四象も何か買いたい衝動に駆られましたが、荷物になってしまうので諦めましたよ。

春節飾りがたくさん

さてと、飲み物などを買ってホテルに戻ります。途中、饅頭屋がありました。明日の朝はここで買って食べましょうか。いつも毒マクドじゃ面白くないですしね。それに物価が上がったとは言え、饅頭はまだ安いですから。

饅頭屋

そしてホテルに戻り、シャワーを浴びてまったりモード。あのとき列車に乗り遅れていたら、この時間はまだ外にいたかもしれませんね。明日は帰国前の最終日、昆明市内で過ごすことにしますよ。それでは、おやすみなさい。

icon-checkちょっとお知らせ

2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」