局長の四象八牛です。
昨晩は疲れが溜まっていたようで、早く寝てしまいました。もう5月も後半ですが、まだ涼しい感じがします。例年ならもう暑さを感じているようだったと思うのですが。まあ、日本にいる間は、天気くらいしか話題にできないほどつまらない生活を送っているのです。
2018年5月1日 蘭州~臨洮~蘭州~秦安
さて、今日はもう一度臨洮を訪れます。まずは蘭州の南バスターミナルへ。昨日は4番窓口でチケットを買わされましたので、最初から4番へ行きました。でも今度は係員がいません。どないせえっちゅうねん。どうせ臨洮の窓口はダメなので、主任窓口でも行ってみますか。「パスポートでチケット買いたいんだけど、4番に誰もいないぞ」と言うと、主任は笑いながら「あら、そうね」とチケットを発券してくれました。
とりあえず臨洮に到着。今日は郊外の方へ行くつもりなんですが、このバスターミナルからは南の方へ行くバスが出ていませんね。街の南にもう1つバスターミナルがあるので、そちらへ行ってみましょうか。2路バスに乗って移動します。そして臨洮の南バスターミナルに到着です。
えっと、今日行きたいのは玉井鎮とか衙下集鎮の方向なんだけれども。どのバスに乗っていいのかがわかりません。とりあえずバスターミナルの前で停まっている短距離っぽいバスに聞いてみましょうか。運転手に「中川村へ行きたいんだけど。井任家ってとこ」と伝えます。しかし運転手は四象の普通話がわからんようで。「えっとな、衙下集の近くなんやけど」と言うと、やっとわかったようです。で、このバスはそちらの方へ行くバスだと。
その後、車掌のネエチャンが乗ってきたので、スマホで百度地図を見せます。「あゝ、井任家に行きたいのね」と。地名はなかなか伝わりにくいなといつも感じます。確かに相手が発音すると普通話とはイントネーションが違うんですよね。逆に衙下集は一発で通じたり。まあ、最悪漢字を書けばわかってもらえるんでしょうけど、筆談は面倒なのでやりません。
で、無事に井任家に到着。近くに来たところで「もうそろそろ着くよな」と言うと、村の入口で降ろしてくれました。そしてそこには貂蝉故里と刻まれた石が置かれています。なんだかあっさり見つかってしまいましたね。どこか村の中にでも置かれているんじゃないかと思っていたのですが。
ちょっと村内を散策してみましたが、他には特に貂蝉と関連のあるものはなさそうでした。貂蝉、姓は任、名は紅昌だったと言われています。村の名も任家ですからね。村の外れには貂蝉溝という場所があり、そこの山肌に貂蝉洞という洞穴があるのだそう。貂蝉はそこで生まれたという言い伝えです。貂蝉洞には登っていく術がないようで、そこまでは行きませんでした。
さてと、次へ行きますか。バスでちょっと戻って玉井鎮へ。ここに廖化が駐留したとされる廖化堡があるそうです。まあ、実際に廖化はこの場所に来ていないようですので、どこで何がどうなって廖化堡となったのかはわかりません。とりあえず訪れておくことにしましょうかね。
だいたいの場所はわかってたのですが、似たような風景が続いているので、地元人民に聞いてみますか。とりあえず近くにいた人民ジイサンに「ここに廖化堡があるらしいんだけど。土堡だよ」と言ってみます。人民ジイサンは「ん、それはバスに乗ってあっちの方へ行かないと」と言います。どうやら違う場所と勘違いしているようですね。四象は多少の訛りなら聞いて取れるんですが、なんで人民は普通話が通じないんですかね。ふう。ふと見上げると、あれ、こっちにあるのが廖化堡じゃないですか。
崖に登り道が出来ていたので、そこを登っていきます。すると台地の上に四方を壁に囲まれた場所がありました。ここですね。東側の壁には門の跡でしょう、穴が開いていました。中は畑になっていますね。城壁は近くで見ると煉瓦を積んだような跡が見て取れます。ここから鉄戟や五銖銭も出土しているのだとか。廖化の像が立てられれば需要がありますかね。
さてと、臨洮はこれくらいでいいでしょうかね。今日は五一の最終日、また学生たちが学校へ戻るとすれば、交通機関が混雑するはずです。とりあえず北バスターミナルへ戻ると、やはり混雑していました。今日はこれから蘭州へ戻って、列車で秦安まで移動したいので、できるだけ早く蘭州へ行きたい。チケットを買うとすぐにバスに乗り込みました。
そして蘭州に到着。秦安への切符は昨日買っておいたのですが、安全策で最終列車の切符にしておいたんです。でも意外と早く蘭州に戻ることができたので、もうちょっと早い時間の列車に乗りたいですね。12306で空きを見ると15時半の列車に空きがあります。これにしましょうか。最終列車の切符はキャンセルです。ちょっと時間に余裕がありますから、途中で毒マクドしておきますか。
そして蘭州西火車站へ。こっちは高鉄がメインですね。さっそく切符を発券してもらいます。少し待つと改札も始まったので、列車に乗り込みました。約1時間で秦安です。予定していた最終列車だと夜中に着くはずだったんですが、これなら夕方には到着できます。できることなら遅くなりたくないですからね。
D2666次 蘭州西(15:35) – 秦安(16:41) 二等座71元
秦安火車站からはバスで街中へ。まあ、10分ほどです。予約しておいたホテルは、この街ではよさげな方。いや、外国人の宿泊拒否があると面倒なので、多少高くても問題なく泊まることができるホテルを選んでいるんですよ。でも外国人があまり訪れない街だと、公安への届け出などに慣れていないので、チェックインに時間がかかったりすることも。
まあ、なんとかホテルのチェックインも終わりました。夕飯は何を食べましょうかね。ホテルの下に蘭州拉麺の店があり、乾拌面と書かれていましたので、それに惹かれました。以前、敦煌で2年近く過ごしていたときに、よく乾拌を食べていたんです。その味を思い出したんですね。しかし注文していざ出てくると、あらら、敦煌で食べていたものとは違いますな。これはこれで美味かったんですけど、やっぱり敦煌で食べていたやつが食べたかったな。
あとはスーパーへ行き、飲み物などを買います。お支払いは、あれにしてみました。スマホでQRコードを表示して、ピッ。あゝ、スーパーでの支払いのときは楽かも。よく1元以下の端数が出てくるので、小銭を探す必要がなくなると。向こうもお釣りで小銭がないとガムとか飴を渡してきますからね。
そうそう、バスターミナルの前を通ったときに、郭嘉へ行くバスを見かけましたよ。秦安県には郭嘉鎮があります。でもあの郭嘉とはまったく関係ないようです。まあ、あの郭嘉は西北に来ていませんよね。これで郭嘉像でもあったら、嘘つけえとなります。
そしてホテルに戻ると、もう一度パスポートを出せと。公安から何か聞かれたんでしょうかね。日本人で一番多いのは、ビザ免除で入国していて、ビザがないことを問われるってことでしょうかね。四象も「日本人は、15日間のビザ免除があるんだよ」と何度言ったことやら。田舎の場合、公安がそのことを知らないことも多いので。
ま、それ以上は何もなく。部屋に戻ってシャワーを浴び、まったりタイムです。今日は予定より早く事が進みましたから、ゆっくり休みますよ。それでは、おやすみなさい。
ちょっとお知らせ
2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。
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