局長の四象八牛です。

また月曜日が来てしまいましたね。まあ、旅に出るにも金がいるので働くのは仕方ないんですけどね。次の長期連休はいつになったら取られるんでしょう。長期と言っても長くて10日間、こんなことは外国と比べて悪いとか言わないんですよね。四象はワーカホリックとか嫌いです。

icon-tag201754日 西安~大荔~西安~略陽

今日はまず西安北火車站から列車に乗ります。ホテルは五路口にあるので、地下鉄で移動します。五路口から始発に乗れば、途中乗り換えて西安北火車站には7時前には着くことができますね。列車は7時半くらいですから、余裕です。

地下鉄1号線の五路口站

そして西安北火車站に到着しました。まあ、なんというかいつもながら無駄にデカイ火車站ですよね。ここの検査係は態度が悪かったですね。権力を与えると腐ってしまう見本というか、他の火車站の検査係の爪の垢を煎じて飲むくらいした方がいいと思います。

中の構成も似たり寄ったり

そして列車に乗り込みました。確かに動車組の方が乗りやすいですよね。それでも火車站が街の中心から離れていることが多いので、そこまで移動するのが面倒ということが多いのが玉に瑕。もともとの火車站では扱える許容量を越えてるので、新しい火車站が必要だということはわかります。

D2502次 西安北(07:35) – 大荔(08:18) 二等座36.0元

大荔火車站に着きました

大荔火車站に着きました。ここは手っ取り早く済ませたいので、目的地まではタクることにしましょう。ちょうど人民ジイサンが客引きをしていたので、その車にしました。ついて行ってみると、なんだか頼りなさそうな車。でも走り出すと時速80kmくらいはでているので、大丈夫でしょう。

崖の上にある三義廟です

とりあえず目的地は三義廟。ネットで村の名前までは調べていたので、人民ジイサンに伝えて向かいます。もちろん正確な位置はわからないので、人民ジイサンに「途中で場所を聞いてくれ」と頼んでおきました。でも人民ジイサン、道は聞いてもその通りに進まないんですよね。四象がスマホのナビで「あっち」って言わないとダメだとか…。

そしてなんとか目的地の三義廟までたどり着きました。さっそく中へと言いたいところなんですが、門には施錠されていました。せっかくここまで来たんですから、中に入りたいんですけど。門に携帯電話番号が書かれていたので、そこに電話しました。通じたので「管理人ですか。廟の中を見たいんですけど」と伝えると、今から来てくれるとのこと。よかったよかった。

管理人が登場して、開けてくれました

管理人のジイサン、もう話しだしたら止まりません。延々と廟の説明を続けています。運転手のジイサンもなんだか興味津津のようで、ジイサン同士話しが弾みだしているような感じですね。四象は写真を撮ります。

運転手ジイサン(左)と管理人ジイサン(右)

この三義廟、もともとは明洪武年間の創建なのだとか。もちろん文革があって破壊されて、近年再建されたものなんですけどね。台湾人が出資してくれたそうです。

ちょっと頼りなさそうな劉備とその義弟2人

中の像もけっこう大きくて立派ですね。やはり劉関張の3人が揃っているといい感じですね。で、運転手ジイサンと管理人ジイサンも義兄弟になりそうな勢いで、話をしています。とりあえず初一と十五は廟会なので開いているそう。運転手ジイサンもまた来るようです。

西安北火車站に戻りました

D2505次 大荔(11:10) – 西安北(11:47) 二等座36.0元

手っ取り早く事が済んだので、切符を1時間早い列車に変更しました。これから西安に戻って、また西安郊外の方へ行くつもりです。なので、1時間早く戻れるのは嬉しいですね。遺跡巡りで行動できるのは日中の明るい内だけですから。

さてと、次の目的地は戸県です。今ではもう西安市鄠邑区となっています。鄠ってあまり見ない漢字ですが、発音は戸と同じなんです。戸県ももともとは鄠県だったのですが、簡単な漢字で表すようになっていたんですね。こういう地名はけっこうあるんですが、最近は元の漢字に戻すことが増えているような気がします。

西安の安遠門

とりあえず戸県へ行くバスがある場所まで移動しました。そこからバスに乗っていきます。戸県までは2時間弱かかったでしょうか。まあ、バスが遅いということもあるんですが、けっこう距離もあったようですね。途中、バスがガス補充して時間を食いましたし。

運行途中でもガスを補充するんです

さてと、やっと戸県に着きましたよ。バスの終点で降りました。そのすぐ近くに華佗廟があるんですね。まあ、華佗ですがとりあえず見ておきましょう。

ここにも華佗廟があるんだな

華佗廟なので、もちろん華佗が祭られています。まあ、だいたい病気を治してくれる神様になってますよね。この廟自体も再建されたものか、そんなに古いものではないようです。道士さんもいましたが、他のことに忙しいようで、近づいては来ませんでした。

華佗ですね。いつもと同じような感じの華佗です

次は、また三義廟へ行きます。お隣の祖庵鎮にあります。バスも多いし、近いのですぐに移動はできました。祖庵鎮の道路には案内標識があるので、三義廟にも迷わずたどり着きました。

三義廟の前殿です。漢三烈とありますね

ここの三義廟はそれほど大きくはないのですが、前殿もあり、それなりの出来ですね。劉関張の像がなければ三義廟じゃないんですが、もちろんちゃんとありましたよ。でもなぜかここの像は横並びではありませんでした。向かい合っていますね。麻雀のメンツが揃うのを待っているのでしょうかね。

なぜか横並びではなく、向かい合っている劉関張

ま、これで今日の目的は達成です。最近は廟を訪れることが多くなりましたね。廟ばかりだと開いていないこともあるので、中を見られず残念となることが多いのですが、今回はだいたい中を見られているのでよしとしましょう。

これからバスを乗り継いで西安まで戻ります。この日はこれからまた夜行列車で漢中へ向かいます。西安から漢中への直通列車はないので、略陽で下車します。まあ、高速道路があるので、高速バスの方が早く着くんですが、夜寝ている間に列車で移動するので、いいでしょう。

西安火車站に戻りました。まずは飯を食っておきますか。もう李先生でいいや。いつもは火車站前にある李先生へ行くのですが、火車站の西側にも李先生があったので、そっちに入りました。こっちの方はお客が少ないですね。まずは冷たいビールをば。

李先生名物の炭水化物デブセット

今回は李先生で何度も食べているので、そろそろ飽きてきましたね。でも炭水化物デブにはこれでいいのかなと。もうちょっと安ければいいんですけど、それなりの値段なのが残念なところ。

夜の西安火車站。西安の文字は変わっていないな

さてと、列車の時間までは外で涼んでいました。火車站の中はまだ冷房を入れていないので、たくさんの人の熱気で暑いんですよ。建物の外だとまだけっこう涼しいんですけどね。さすが西安、外国人もけっこう見かけますね。西洋人もパックを担いで列車に乗るようです。

K165次 西安(22:10) – 略陽(05:52) 硬臥下鋪108.5元

列車の時間となり、乗り込みました。もう腹もいっぱいなのでさっさと眠りたいです。体が火照っているので、ちょっと眠りにつくまで時間がかかります。さあ、目が冷めた頃にはもう陝南です。それでは、おやすみなさい。

icon-checkちょっとお知らせ

2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」