局長の四象八牛です。
先日、娘が4歳の誕生日を迎えました。中国敦煌で生まれて、1歳半のときから日本で生活しています。敦煌でしばらくお世話になっていた日本人のオジサンが来て、名古屋のアンパンマンミュージアムへ連れて行って貰えることに。一昨日から大騒ぎで、昨日出発していきました。
2016年3月25日 西安~岐山~宝鶏
今日は五丈原へ行きます。はな局員の行きたい場所リストを貰っていたのですが、けっこう盛りだくさんになっていまして。移動する時間などを考えると、やはり朝早くからの行動になってしまいます。
早朝、ホテルをチェックアウトし、西安火車站へ。時間も時間なので人もまばらでしょうかね。余裕があれば朝飯でも食いたいのですが、列車の発車時刻も迫っているので、そのまま中に入ります。
西安から五丈原へ行くには、西安火車站から普通列車で蔡家坡火車站へ行く方法と、西安北火車站から高速鉄道で岐山火車站へ行く方法があります。西安北火車站へ行くなら、また地下鉄に乗らないとダメだし、それを考えると普通列車でもあまり変わらないような気がします。まずはK8165次列車で蔡家坡へ向かいましょう。
K8165次 西安(07:03) – 蔡家坡(08:49) 硬座19.5元
中国の普通列車、18両編成のものが多くて、端の車両だとそこまで行くのが大変です。人民は大きな荷物を抱えて、我先にと走って行きます。早く乗り込まないと荷物を置く場所が確保できなくなるからです。まあ、短距離列車の場合はそうでもないんですけどね。
そして蔡家坡火車站に到着しました。蔡家坡鎮は岐山県にある1つの鎮ですが、地理的に便利な場所にあるため、停車する列車は多いです。さて、まずは火車站から近い司馬懿拜将台へ行きましょう。そこは司馬懿が女装したとかしなかったとかと言われている場所で。近くの三刀嶺村までは三輪タクで行くことにします。
火車站から三刀嶺村は約4kmくらい。歩けない距離ではないのですが、時間節約のために三輪タクに乗ります。しばらくして村に到着。ここから村の北側にある山へ登っていきます。ここも花が咲いていますね。菜花畑も広がっています。もうしばらくしたら花が満開になるんでしょうね。
そして山道をしばらく登っていきます。はな局員も普段はこんな道を登らないでしょうから、足取りはちょっと重そうです。でもここを登りきらないと目的地へは辿りつけないのですよ。7割がた登ったところで、用水路にかかる橋を渡ります。
さあ、司馬懿拜将台まではもうすぐです。さらに登っていきます。そして着きました。まあ、なんてことはない土盛なんですが、近くで見てみると版築の人工物だということがわかります。台の上まで登られますので、登れば司馬懿気分でしょうか。この日は曇っているので、南の五丈原は見えませんでした。
山登りをしたくなければ、遠回りをすれば車でも行けないことはないです。山の上まで車でくれば、数百メートルほど歩けばたどり着けるはず。さて、帰りは用水路に沿って歩き、街まで戻ります。途中、ヤギの放牧なども。
そしてバスターミナルの近くまで戻りました。はな局員の行きたい場所リストにはなかったのですが、せっかくなので孔明の本陣あとである豁落城遺址へも行くことになりました。諸葛亮廟から歩いて行けるのですが、ちょっと遠いので街からタクシーで行き、豁落城を見てから諸葛亮廟まで送ってもらうことにします。これなら山登りしなくていいので。
タクシーを捕まえて、値段交渉。まあ、酷いボッタクリ金額でもなかったので、乗り込みました。でも運転手のオヤジは豁落城の場所を知りません。四象が場所の説明をします。近くの村のことは知っていましたので、大丈夫そうでした。車は山を登って行き、豁落城に到着です。
Google Earthなどで見るとわかるのですが、五丈原台地の豁落城がある部分の幅がグッと狭まっているのがわかります。一説ではこれが五丈原の由来になったとも言われています。そしてその裾野の方に広がるのは諸葛田です。しばらく見ていると地元の人民ジイサンが来て、運転手にいろいろと説明をしていました。でも方言で話しているので聞き取りにくい。まあ、半分以上は世間話のようでした。
さて、再びタクシーに乗り込みます。人民ジイサンも途中まで一緒に。諸葛亮廟へは台地を下りなくてもいいので、すぐに到着です。タクシーは諸葛亮廟裏側の駐車場に停まりました。諸葛亮廟も麓の五星村から登ってくるとけっこう大変ですからね。
さっそく諸葛亮廟に入りますか。ここは何度来てもいい感じです。あゝ、門票が高くなっていますね。以前来たときはまだ安かったんですが、ここにも値上げの並が押し寄せていますね。でもここまで来て入らないという選択肢はありませんから。
中に入るとすぐにお馴染みの魏延と馬岱の像があります。いつ見てもこの像は出来がいいですね。特に魏延なんてイメージ通りです。馬岱はちょっと優しい感じです。
そして本殿の前にお土産物屋が入っています。岳飛書の前後出師表が刻まれた碑がある建物です。このお土産屋は品揃えもなかなかよく、書籍や拓本、記念切手なども売られています。拓本は諸葛亮廟内にある碑から取ったものですね。岳飛書の前後出師表の拓本もありますし、有名書家の諸葛亮誡子書などもあります。
誡子書の拓本がなかなかよかったので、値段を聞いてみると120元とのこと。けっこう高いですねえ。でも記念に1枚くらい買っておこうかな。まあ、先に買うと荷物になるので、後で買いに来ることにして、まずは見て回ることに。売店のオネエチャンが追いかけて来て「先に1枚くらい買っておいたら。」と言ってきましたが。
さてさて中を見て回ります。四象は何度か来ているので、フラフラと歩きまわる程度。あゝ、落星石のところにもお土産屋がありますね。その隣に碑がならんでいます。あゝ、ここの碑を拓本にしているんですね。拓本を取っているバアチャンに聞いてみると、1枚60元でいいよとのこと。入口付近のお土産屋の半額じゃないですか。まったく。先に書籍を物色して多めに買い込みました。パックに詰めると重くなったので、開封太郎先生の缶詰は捨ててしまおうかと考え始めます。
1枚60元ならちょっと多めに買ってプレゼントにでもしようかな。こちらのお店のオネエチャンに聞いてみると、たくさん買うなら1枚50元でいいと言うので、別の「寧静以致遠」の拓本も合わせて7枚買ってしまいました。はな局員からは「爆買いバカ。」と言われましたが。ちなみに岳飛の前後出師表の拓本はさすがに高くて、手が出ませんでした。また次の機会にでも。
近代書家の作品の拓本ですから、価値的にはそれほどでもないです。でも諸葛亮誡子書は著名な書家の作品のようですね。これを額縁に入れて飾るといいかなあ。でもけっこうな大きさがありますので、広い場所じゃないとダメかな。
さてさて、諸葛亮廟を出ます。入口のお土産屋のオネエチャンに見つからないように、横道を通りました。あゝ、三国城がまだありますね。四象も一度も入ったことはないんですが、これってなんなんでしょう。一説によるとただのお化け屋敷だとか。門票も買わないとダメなので、やっぱり入りません。怪しすぎます。おいしいネタになるかもしれませんが。
そしてお決まりの五丈原の碑を撮影し、麓へ降りていきます。途中、諸葛亮祭灯台とか武侯行轅、諸葛井なども立ち寄ります。けっこう盛りだくさんなんですが、造りがチャチなので時間がなければスルーしてもいいかも。
麓の五星村にたどり着きました。これから宝鶏へ向かいます。ここからは高速鉄道の岐山火車站の方が近いので、そちらの方へ行きます。歩いて行くとけっこうな距離なので、タクシーを捕まえました。直線距離なら近いのですが、ぐるりと回り道しないとダメなので、歩くと大変なんですよ。
岐山火車站では久しぶりに窓口で切符を買いました。切符は実名制で名前も記載されるのですが、12306で購入すると普通は姓の方から印字されます。でも窓口で買うと、売り場のオネエチャンが面倒くさかったのか、はな局員の切符は文字数が少ない名の方を入力してありました。これはこれで貴重かも。
発車時刻までもう少し時間があるので、近くで何か食べることに。はな局員が選んだ店で、名物らしき岐山擀面皮と肉夾饃を食べました。なかなか美味かったですよ。その後、D2531次列車に乗り込み、宝鶏南火車站へ。僅か10分強の乗車ですけどね。
D2531次 岐山(14:11) – 宝鶏南(14:25) 二等座11.5元
宝鶏南火車站に到着。火車站から出ようとするときにちょっとした出来事が。四象は先に改札口から出たのですが、はな局員に呼び止められました。何かなと思ったら、はな局員の切符が見当たらないとのこと。もう置き去りにしようかと一瞬頭によぎります。はな局員が一所懸命に探していると、駅員のオッサンももういいよ的な表情に。いや、さっさと事務所に戻りたいだけのようです。そのときやっと切符が見つかって、はな局員も出ることができましたよ。
宝鶏南火車站を利用するのは初めて。ちょっと変わった造りで、案内標識も少なく、市バス乗り場を探すのに手間取りました。まあ、出口からすぐに下へ降りればよかったのですが、写真を撮ろうと広場の方へ行ってしまったからですかね。
そして市バスに乗って、次の目的地である馮家塬へ向かいます。塬は台地のことです。そこまで行くバスはありませんので、近くで下車して麓から登っていくことになります。まあ、タクシーという選択肢もあるのですが、はな局員は歩く気満々のようでしたので、徒歩にしました。
延々と緩い登り道が続きます。四象は慣れていますんでどうってことはないのですが、後を振り向くとはな局員の姿が小さくなっています。何度か立ち止まって、はな局員が追いつくまで待ちます。いや、今日は山の上にある遺跡ばかりですからね。でも、それを選択したのははな局員ですから。
そしてなんとか馮家塬村へたどり着きました。でもここからまだ登って行かないとダメなんですよ。この村も以前と比べると綺麗になっています。道の両脇には農家楽が建ち並んでいますので、休日などはレジャーの人民が増えるんでしょうか。あゝ、壁に目的地の紹介がありますね。諸葛山武侯祠です。
そしてやっとのことで諸葛山武侯祠に到着です。四象は汗だらけ。はな局員は死にそうになりながら登ってきました。でも夕方だったからなのか、以前に来たときにいた道士のバアチャンがいませんね。武侯大殿も施錠されています。裏の住居の方へも行ってみましたが、人気はありませんでした。
今回は外から中を覗くだけしかできませんでしたが、いいでしょう。実ははな局員、孔明に関してはそれほど思い入れがないとか。でもせっかく苦労して山を登ってきたんですから、中にも入られればよかったんですけどね。
そしてまた歩いて山を下ります。途中、けっこう高齢な人民も坂道を登ってきています。ここに住む人たちには当たり前のことで、そういう体力が身についているんでしょうね。やっとのことで市バスのある道まで出ました。そこからバスで宝鶏火車站まで行きます。
火車站の方へ歩いて行くと、李先生を見つけました。これで今晩の食事は決まりですね。まずは翌日の切符を発券してもらいます。そして今晩のホテルをCtripで探すのですが、宝鶏火車站周辺の手頃なホテルは外国人お断りばかり。少し高めのホテルしかダメなようです。最近、宝鶏は厳しいんですよ。
はな局員が数km離れた場所のチェーン系ホテルなどを見ていましたが、明日も早朝の列車に乗るし、わざわざ数十元安いホテルのために火車站から離れた場所へ行くのも面倒なので、火車站すぐ横のちょっとよさそうなホテルにしました。高層ビルのホテルなので、眺めはよかったです。
さあ、ホテルも決まったし、飯です。李先生です。やっと本物の李先生にありつけます。中国へ行って、なんでそんなものばかり食っているんだよと言われそうですが、四象が好きだからです。四象は牛肉麺と咖喱牛肉飯、はな局員は牛肉麺セット。残念ながら魚香茄子飯が売り切れだったんですよ。はな局員も珠海で食べたなんちゃってより美味しいと言っていました。
食後は売店で買い物をしてホテルに戻ります。翌朝も早いので、シャワーを浴びてさっさと寝ることにします。あゝ、明日も山登りしないとダメだなと思いながら。さて、おやすみなさい。
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