局長の四象八牛です。
昨日、9月連休の飛行機チケットを買ってしまいました。初めて春秋航空に乗ります。この春から関空と中国内陸都市の路線が拡充されて、三国志遺跡巡りの起点となる都市へ直接飛ぶことができますね。成都、重慶、西安、蘭州、鄭州、武漢などなど。値段もお手頃だと思いますので、利用を考えられてみては。それでは、旅行記の続きを。
2015年5月4日 桂林~陽朔~桂林~長沙
さてと、出発するか。外は生憎の雨模様。でもそんなに強い雨ではない。市バスに乗って桂林火車站の方へ行く。そこからちょっと歩いてバスターミナルへ。今日の目的地は陽朔県にある葡萄鎮だ。バスターミナルの案内板に陽朔行きがなかったので、案内所で聞いてみた。するとバスターミナルの裏手の方からバスがでているそうだ。
バスがいくつか停まっていた。車掌の兄ちゃんが客引きをしている。葡萄鎮へ行くことを伝えると、その兄ちゃんのバスに乗ることになった。平楽行きのバスだ。まあ、方向は同じなので、陽朔行きでも平楽行きでもどっちでもいい。葡萄鎮までは10元だ。
そしてバスは出発。桂林から陽朔までの道路は、観光シーズンなら混雑しそうだ。でも片道一車線だし、遅い車がいたら渋滞しそうだな。まあ、中国の連休も終わって、混雑はしていなかったけれどね。そして1時間ほどで葡萄鎮に到着した。
ここに来た目的は、孔明の末裔に会うこと。孔明の末裔が住む村といえば、浙江省蘭渓の諸葛村が有名だし、行ったことがある人も多いだろう。それに比べこっちの村は、まだ観光地化もされていない。売り出したいようだけれども、開発もされていないしね。
葡萄鎮からちょっと離れた場所にあるので、行きはバイタクにするか。そこらに停まっていたバイタクのオヤジに話しかける。「えっと、周寨の翠屏だっけ、そこに行きたいんだけど。」と言うと、オヤジもすぐにわかったようで、15元で行くことになった。最近は1kmで3元くらいが相場なのかなあ。以前は1kmで1元くらいだったけれども。まあ、いいや。
バイクは出発、オヤジは「挿旗山にでも登るのか。」と聞いてくる。四象は「いや、そこに孔明廟があるでしょう。」と言う。そしてしばらく走ると翠屏村の諸葛氏宗祠の前に着いた。中に入られるかなと心配していたのだが、中は老人達の憩いの場になっているようで、麻雀などをしている老人達がたくさんいた。
諸葛氏宗祠に祭られているのは、もちろん孔明。この周寨翠屏の周辺には、8,000人近い諸葛孔明の末裔が暮らしているらしい。もちろん、ここで麻雀をしている老人の中にも諸葛さんがいるのだ。ここ周寨諸葛村と浙江蘭渓諸葛村、山東沂南諸葛村、湖北襄樊黄家湾が諸葛亮親縁友好村として提携を結んだという写真なども展示されている。
しばらく周辺を散策していたのだが、雷鳴が轟いて、大雨になった。民家の軒先で雨宿りしていると、その家の主人が「飯でも食っていけ。」と言ってくれる。中国だと挨拶みたいなものだしな。雨も小降りになったので、礼だけ述べて立ち去った。
周寨から葡萄鎮までは歩くことにした。5kmくらいなので、周辺の景色を楽しみながらゆっくり歩く。途中、諸葛鋼材店の看板などを見つけた。この店は諸葛さんが経営しているんだろうな。葡萄鎮に着く頃には、もう雨も止んでいた。
葡萄鎮から桂林まで戻る。バスに途中乗車。このバスは陽朔から来たバスのようだ。料金を払おうとすると15元だと言う。来たときは10元だったのに。陽朔は観光地だから、やっぱりすれていて、金を多めに取ろうとするようだ。平楽からのバスに乗った方がよさそうだ。
さてと、桂林に戻った。手持ちの人民元が少なくなったので、銀行で両替をしておこう。近くにあった中国銀行で50,000円を両替する。窓口でパスポートと一緒に差し出すと、銀行員のオネエチャンが「500,000円ですね。」と曰う。内心、「ええ、まじですか。25,000元ですよ、超儲かります。ごっつぁんです。」と思いながらも、「いや、50,000円だよ。」と言ってしまう自分が憎い。そして手元には約2,500元が戻ってきた。1元が20円のレート、やっぱり辛いなあ。
次は桂林市内の宝積山へ行く。ここには以前、武侯祠があったらしい。小高い山の上の平らな部分は孔明台と呼ばれているそうだ。山を登っていくと、城壁のような石積みが残っている。更に登っていくと孔明台に出た。武侯祠は跡形もないのだが、古そうな石碑が残されている。文字も風化して見えづらいのだが、「重修諸葛武侯祠碑記」と刻まれているのがわかる。ここからの眺めはなかなかいい。
さてと、桂林での三国志遺跡巡りは以上。列車に乗る前に腹ごしらえ。何を食べようかな。考えるのが面倒くさいので、またマクドになってしまった。一人旅だと食べることを考えるのが面倒なんだよね。しばらくゆっくりとしながら、過ごす。その後、スーパーに寄って、少し買い物をする。冷えたビールも買った。そして桂林北火車站へ向かうことにする。
バス停で市バスを待つ。バスはたくさん走っているのだが、どれもすごい混雑。どうやら退勤時間帯のようだ。どうせ時間もあるので、空いたバスが来るまで待つことにする。10本近く過ごしただろうか。やっと乗客が少ないバスが来たので、乗り込む。もうオッサンなので座って移動したいからね。
桂林北火車站に到着。切符を発券してもらい、待合室へ。ビールを飲みながら、列車を待つ。K780次列車は南寧発の長沙行き。列車が大きな遅れもなくやってきた。列車に乗り込むと、ガラガラだった。たぶん旅行会社が連休がらみで切符を大量に押さえておいたのだろう。でも需要がなくて、再度売りにだされたんだと思う。もう眠くなった。おやすみ。
K780次 桂林北(21:26) – 長沙(05:35) 硬臥下鋪142.0元
明日の朝には湖南省長沙に到着する。おやすみ。
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