局長の四象八牛です。

今週は忙しかったです。それに週の半ばから少し冷え込みましたね。雪の少なかった今冬ですが、少しだけ雪がちらつく日もありました。でももうすぐ春ですねえ。やはり暖かくなってくると気分も上向きになってくるような気がします。でも忙しいので、疲れてバテバテです。

icon-tag20181230日 金華~福州

昨日は湖南省にいましたが、今日は浙江省です。本来なら長い移動を繰り返すのは無駄なのですが、もう行きたい場所が点在しているので仕方ないのですよ。ここ金華は1年前にも訪れていたのですが、前回1ヶ所だけ時間が足りずに行けない場所があったので、今回はそのリベンジです。

市バスに乗り込みます

今朝は朝食なしです。金華は火車站の近くに毒マクドがないですからね。とりあえずホテルをチェックアウトします。昨晩、前払い予約をしていたのに、予約がないと言われてしましました。でもフロントのオバチャンは笑顔で「旅行で来たの、それじゃね」と。予約していたのが確認できたんでしょうかね。料金も請求されませんでした。もともと前払いしているので当たり前なんですけど。

ジジババが多いですねえ

さて、今日の目的地は金華市内、市バス1本で行ける場所にあります。とりあえず火車站前のホテルから少し歩いてバス停へ。そこでしばらく待ち、バスに乗り込みました。朝方だからなのか年寄りたちがたくさん乗っています。みなでつるんでどこかへ行くのでしょうかね。そうそう、金華では上海の交通カードが使えるんです。上海で買っておいた紫色のカードが早速役に立ちました。小銭はすぐになくなってしまうので。

目的地に到着しました

バスに揺られること1時間弱、バスを降りて5分ほど歩くと到着です。今日は白竹村を訪れました。え、ここに何があるのかって。それはですね、ここも諸葛孔明の子孫たちが暮らす村なのですよ。現在のところ一番有名なのは蘭渓の諸葛村なんですが、実は浙江省には諸葛村が幾つも点在しているのですよ。1年前、その幾つかを訪れているのですが、ここだけ時間の都合で訪れられなかったんです。

村にある諸葛宗祠

この諸葛村に入るとすぐに諸葛宗祠が見つかりました。でもしっかりと施錠されちゃってますね。壁には開放時間などが書かれているのですが、どうやら今は開放していないようです。しばらく外で写真を撮ったりしていると、村のオバチャンが話しかけてきました。「あんた、中を見たいのかい」と言ってきます。渡りに舟ですね。「見たいんだけど、鍵を持っている人はいるの」と聞いてみます。

建設中の廊橋

するとオバチャンは通りかかったオッサンに「あんた、中を見たいんだってさ。鍵を借りてきなさいよ」と言っています。するとオッサンは面倒臭そうに鍵を持っている人を探しに行きました。そしてすぐに戻ってきて「鍵を持っているやつはあっちにいる。一緒に行ってこよう」と言われ、ついて行きます。

村の諸葛さんに開けてもらいます

実はこのオッサン、諸葛さんなのです。さすが諸葛村、ここにもたくさんの諸葛さんたちが暮らしています。肝心の鍵は村内の池に廊橋を建てている大工さんが持っているとのこと。その大工さんから鍵を借りることができましたよ。そして諸葛宗祠へ戻り、中へ入ることができました。

諸葛宗祠蘭桂堂内部です

この祠、現在建設中の廊橋の資材置き場として使っているそうで、今はまだ施錠しているとのことでした。中には蘭桂堂の扁額、そして諸葛孔明の肖像画が掲げられていました。いいですね。そしてお約束ですが、村の由来などが書かれたパネルもいくつか掛けられています。まあ、たったこれだけなのですが、諸葛さんに案内してもらえましたからね。

村内の古い民家と池

その後、村内をぐるっとひと回り。ところどころに古い白壁の民家も残り、池もたくさんありました。池では洗濯している人民もいましたね。他には諸葛孔明を思わせる場所もないのですが、江南の古い村の感じが残っていましたね。

諸葛村の金婚榜

諸葛宗祠の向かいには、村の掲示板がありました。そこには金婚榜という欄があって、村で金婚を迎えた夫婦の写真が何枚も貼られていました。当たり前というか、諸葛さんが多いです。さてと、ここはこれくらいで。次はちょっと隣村へ行ってみます。

姜衙村歓迎您

大通りに出て、少し歩きます。すぐに隣村へ到着です。ここは姜衙村です。なぜこの村を訪れたのか、実はこの村は姜維の子孫が暮らしているのだとか。本当かどうかは定かではありませんが、諸葛孔明の子孫が隣村へ移住してくると、孔明を慕う姜維が如く、その子孫たちがこちらの村へ移り住んできたのだとか。確かに村には姜姓の人民が多いようで。

姜氏宗祠

村には姜氏宗祠もあるのですが、姜維と関連するようなものはまったく見当たりませんでした。明代にこの村から出た進士たちの像がならんでいるだけ。ちょっと残念ですね。まあ、民間伝承ですから、何が本当なのかはわかりません。

またバスで金華へ戻ります

さて、今日の探訪はこれでお終い。またバスに乗り、金華火車站へと戻っていきます。火車站近くの土産物店には、あの有名な金華ハムが並んでいましたね。でも買うと荷物になるので、眺めるだけにしました。

昼飯はまた餃子

お昼には餃子です。せっかくですから、好きなものは何度でも食べてしまいます。今日はこれから列車で福建省へ向かいますからね。列車の時間まで少しあるので、カフェでコーヒーを飲んだりして時間を潰しました。そして金華火車站へ戻ります。

高鉄の遅れも深刻

いやあ、寒い寒いと思っていたのですが、どうやら雪も降り始めているようです。雪が降るとさすがの高鉄と言えども遅れたり、運休したりします。けっこう半端ない遅れ方をしちゃうんですよね。四象の乗る列車も少し遅れているようです。行き先の福建省福州では迎えに来てくれる人がいるので、あまり遅れると困りますね。

G1633次 金華(14:21) – 福州(17:18) 二等座238.0元

金華から乗り込んだ列車は、南の方へ向かっていきます。途中、江西省上饒を通過し、福建省武夷山を越えるあたりまでは雪がちらついていました。寒いわけですね。武夷山を越えると雪はなく、心なしか少し暖かくなったような。そして福州に到着です。列車を降りるとそれほど寒くありませんね。よかった。

福州火車站に到着しました

さあ、福州まで来た目的は。そう、三国志遺跡を巡る同好の士である呉卓(化名)と会うためです。呉卓さん、四象のサイト「三国遺址探訪」を以前から見ていてくれたそうで、ときよりここに行きました、あそこに行きましたとメッセージを送ってくれた方です。今回、やっと会う機会ができましたよ。はるばる福州まで。

これ美味いです

呉卓さんは福州火車站まで迎えに来てくれていました。四象の予想では年配なのかなと。しかし同年代でした。いやあ、なんだかんだ会ってみると同年代だったって方が多いんですよね。そして呉卓さんに連れられて夕食へ。最初は火鍋を所望したのですが、店がいっぱいらしく、違うお店に行くことになりました。中国での生活が長い呉卓さん、滴滴なども使いこなします。

中国っぽい

お店へ到着。料理をいくつか頼み、呉卓さんの薦めで酒は古田の紅米酒となりました。料理を摘みながら、酒を飲みます。あれれ、この紅米酒初めて飲むんですが、美味いですねえ。ぬる燗くらいですかね、ほんと美味いです。さすがに強烈な白酒は避けたいこの頃、これくらいの美味い酒がちょうどいいです。そして料理も美味しかったですよ。普段はこんなの食べられないですからね。

お店のニイチャンに撮ってもらいました

そして酔いが回るにつれ、呉卓さんとの会話も楽しくなってきます。中国で働いていると同じようなことを感じているのですよね。中国滞在あるあるですか。いやあ、会えてよかったですね。一緒に美味い酒を飲める人こそ、友と呼ぶに相応しい。大げさですけど。

食後はカラオケなんかへ行っちゃったりするのですが、歌ったりやオネエチャンと話するより、オッサーン二人で話している方が長かったような。そう、オネエチャンたちが沈黙するほどに。そしてそろそろよい時間に。明日は二人で遺跡巡りをする約束ですので、良い子はホテルへ行って寝る時間となりました。

なんじゃこりゃ

福州のホテル、呉卓さんが手配してくれていたんですよね。呉卓さんが住まいとしているホテルなんですが。とりあえず明日の合流時間を確認して、四象は部屋へ。呉卓さんとはエレベーターでお別れです。部屋に入ると、うん、なんだベッドがないな。トイレはいったいどこにあるんだ。いや、部屋が広すぎて広すぎて。トイレは2つもあるし、バスルームもなんだかあっちにもこっちにも。

だいたい寝るだけでいいのに、なんて部屋を手配してくれちゃったんですかね。貧乏人の四象は落ち着きませんよ。とりあえずベッドルームは見つかったので、シャワーを浴びてゴロン。いや、こんな部屋をたった6時間程度寝るだけで使うなんて。とりあえずホロ酔いですから、寝ちゃいますね。それでは、おやすみなさい。

icon-checkちょっとお知らせ

2018年9月24日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書の新刊「魏武故里・亳州」を発行しました。曹操の故郷である安徽省亳州市に残る三国志遺跡16ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから亳州へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「魏武故里・亳州」