局長の四象八牛です。

先日、横浜でのオフ会に参加してきました。三国志旅游局の主催なんですが、表向きは三国志好きが集まってということになっています。でも実は、ただの飲ん兵衛の集まりだったりします。もちろん旅の話もでますし、三国志の話もでますけどね。久々に楽しいひとときを過ごせました。

icon-tag201813日 襄陽~武漢

昨日からかなり寒くなってきましたが、夜間に雪が降りました。朝方、ホテルの窓から外を見るとどんよりと曇っていましたよ。とりあえず昨晩買っておいたカップ麺などを食べました。それからホテルをチェックアウトし、バス停の方へ向かいます。雪が少し積もっていますね。そして寒い。

朝飯はカップ麺

今日は、これから10数年来探し続けていた遺跡へ向かいます。市バスに乗り込み、万山へ。その遺跡とは、王粲井なんです。これは、遺跡捜索初期から情報があったにも関わらず、そのマイナーさのために誰も真剣に探さなかったのか、今の今まで正確な位置が分からなかったんですね。最近になって当地の専門家がネットに写真を上げていて、やっと場所が特定できたという。

万山梅花園に到着

数年前にも万山を訪れ、王粲井を探したことがあったのですが、やはり広い山の中で、井戸の跡をピンポイントで探し出すことはできませんでした。それが今回なぜ見つけられたのか。それは、ネットに上げられていた写真に秘密が隠されていました。いや、たまたま発見しただけなんですが、それがあれば位置が完全に特定できるという。はい。王粲井、劉表に邪険な扱いを受けた王粲が、山の中で隠居していたんですね。そのときの井戸跡だそうです。

これが王粲井の跡だ

さて、長年の宿題を終えた充実感とともに万山を降ります。今日は、午後に武漢へ戻る予定なんですが、まだ時間がありますので、ちょっと他の所へも行ってみますかね。とりあえず、万山から近い馬躍檀渓処を再訪してみますかね。途中、水鏡先生のお茶屋があったり、「演義酒」という白酒の工場があったり。やはり三国志に縁の深い土地柄でしょうかね。

水鏡茗茶というお店

古隆中演義酒の工場

さてと、馬躍檀渓遺址に着きました。まあ、ほとんど変わったところもありません。でも相変わらずゴミが多いですね。とりあえず的盧の蹄跡でも見ておきますかね。いや、ただの穴なんですけどね。

相変わらずゴミが多いんだよ

さてお次はちょっと米公祠へ行ってみます。市バスに乗って移動、樊城側に戻ってきました。米公、知っている人は知っている、あの米芾ですね。四象も名前は知っていますけど、あまり興味なかったりします。まあ、そんなもんです。じゃ、なぜ米公祠なんかへ来たんでしょうかね。

米公祠に到着

実は、米公祠内には襄陽で見つかった古い石碑がたくさん収められているんですよ。まあ、碑林とまでは行きませんが、100枚くらいはあるんじゃないでしょうか。その中に、お目当ての石碑があるんです。羊杜二公祠の石扁です。もとは羊祜祠だったのですが、清代に杜預も一緒に祭られるようになって、羊杜二公祠になったそうです。今は祠自体残ってはいません。

羊杜二公祠は、羊祜と杜預の祠。

しばらく石碑を見てまわっていると、もう1枚、龐公祠と刻まれた石碑がありました。あゝ、これもそうですね。襄陽には、もともと龐統を祭った龐靖侯祠と、襄陽人の龐徳公を祭った龐公祠の2つがあったそうです。この石碑は、前者の龐靖侯祠にあったものだそうですが、龐靖侯祠の方もここ襄陽では龐徳公の名に負けて、龐徳公を祭る祠になってしまったのだとか。

龐公祠重修碑記

さて、これでだいたいの目的は達成です。あとは樊城の城跡でも見て、火車站まで戻りますかね。しかし寒い。また雪が降り始めましたよ。襄陽城の方は、けっこう綺麗に整備されているのですが、樊城の方はそれほどではありません。もちろん一部の城門と楼閣を修復再建したりはしているようですが。とりあえず城壁があった辺りを歩いてみます。

樊城の方です

ネットで調べていると、文物碑や城門跡がいくつかあるらしいのですが、その周辺が工事中のためか、ほとんど見つけられませんでした。もうあと数年もすれば、何かしら出来上がっているのかもしれませんね。ちょっと昼飯で毒マクドでも食べておきます。寒いので、どこか建物の中に入りたかったんです。

寒いので毒マクド

市バスに乗って、襄陽火車站まで戻ってきました。雪がかなり大降りになってきましたね。湿った雪です。これから列車に乗って、武漢まで戻ります。今回は動車の方、D列車です。でも所要時間は、あまり変わらないと言う。料金は倍くらいなのに。

雪の襄陽火車站

D5234次 襄陽(14:05) – 武昌(16:40) 硬座96.5元

このD列車、在来線を走っているので遅れます。窓の外を見ていると、随州を南下して雲夢を越えたくらいで雪がなくなりましたね。でも雨に変わっただけです。気温が下がれば、武漢でも雪が降るかもしれませんね。とりあえず武漢武昌火車站に到着。火車站前のホテルにチェックインしました。

錦江之星にしましたよ

さて、武漢に戻ってきたのは、またおにぎり君と酒を飲むため…。いや、飲みたくはないんですが、飲ん兵衛と食事をすると必ず酒が出てくるので仕方ないんです。どっちが飲ん兵衛なのかは言いませんけどね。おにぎり君も間もなく武漢での留学を終え、帰国するそうです。武漢で会うのは去年9月についで2回目です。これで最後になるでしょう。

煮えたぎる火鍋です

2人で食べる火鍋はちょっと寂しい。やはり火鍋を食べるなら、もっと人数が必要です。でも、これから白酒ですからね。飲ん兵衛は二人ともでしてね。火鍋そっちのけで、白酒飲み競争みたいになってきましたよ。とりあえず飲みやすい陳酒にしたんですが、2人で2斤ほど飲んだところで、寝てしまいました。結局、打烊まで寝ていて、追い出されてしまいました。記憶では、おにぎり君にタクシーで武昌火車站前まで送ってもらい、ホテルの部屋に戻ったと。

白雲辺の15年陳酒

icon-tag201814日 武漢

うゝ、昨晩は飲みすぎました。軽い二日酔い、ゲロゲロです。とりあえずカロリーの高い甘い飲み物を飲んで、補給します。でも気持ち悪い。朝早く起きたのは、これからまた赤壁の方へ行こうと思っていたからなんです。ギリギリまで体調を整えて、武昌火車站へ向かいました。

列車は運休、遅れの嵐

頑張って火車站に来たものの、やはり気持ち悪い。しかし乗る予定だった列車は、晩点してました。降雪の影響でしょうね。北からの列車は軒並み遅れまくっていましたよ。とりあえず1時間は待ってみましたが、列車は来そうにありません。外も雨で寒いし、今日はもう武漢でゴロゴロしますかね。

切符をキャンセルしました

切符売り場へ行って、切符をキャンセルしました。ついでに翌日の違う列車の切符を買いました。武昌火車站始発の城際列車です。これなら晩点はないかなと思い。そして、また昨日と同じホテルを予約して、さっさとチェックインです。中国のホテルは、部屋が空いていれば午前中でも入れてくれますからね。まだ気持ち悪いので、昼まで寝ることにします。

武漢のココイチ

お昼はココイチへ行ってカレーを食べました。ここ武漢にも何店かココイチができているんですよね。日本のココイチとはちょっと味が違うのですが、ハウス食品が仕切っているらしいので、普通のカレーです。腹いっぱい食べました。

火鍋屋に忘れた帽子

そうそう、昨晩火鍋屋に帽子を忘れてきたんです。今朝、火車站へ行くときに気づいたんです。でも列車に乗っていたら取りに戻れませんでしたね。昨日の火鍋屋まで行き、「帽子忘れちゃったんだけど」と言うと、「あゝ、昨晩奥で飲んでいた人ね」と覚えられていました。いや、お恥ずかしい限りです。帽子は、座席の下に落ちていましたんで、無事に回収。お気に入りなので、諦めきれませんでした。はい。

久々に書籍を買いましたよ

その後、久々に新華書店へ行ってみました。以前はよく行ったんですけど、最近はスマホがあるので、書店には滅多に行かなくなってしまいましたね。出版が下火なのは中国も同じようで、この新華書店も寂しい限り。でもたまたま見つけた中国歴史地図がなかなか良さげだったので、買ってしまいました。でも大きいので荷物になるな。

あゝ、李先生

またホテルでゴロゴロしたあと、夕飯は李先生へ。今回初ですかね。やっぱり中国へ来たら、1度は食べておかないとね。昼はカレーだったので、いつもの咖喱牛肉飯ではなく、紅焼牛肉飯にしましたよ。まあ、味的にはあまり変わらないような気もしますが、李先生だからいいのです。

さあ、今日は予定外でゴロゴロしてしまいましたが、明日はまた普通に旅を続けますよ。朝は二日酔いでゲロゲロ、夜は食い過ぎでゲロゲロな1日でした。明日はせめて晴れますように。それでは、おやすみなさい。

icon-checkちょっとお知らせ

2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」