局長の四象八牛です。

今回の旅日記、三国遺址探訪のページも同時に掲載作業をしているので、ちょっと遅れ気味です。あとは月末だからなのか、仕事がちょっと忙しくて。でももう2月になっちゃいましたね。土曜日は横浜で三国志旅游局のオフ会ですしねえ。太郎先生も日本に戻ってきているようですが、どこかで飲んだくれているようで。

icon-tag201812日 武漢~襄陽

昨晩、浙江省義烏を遅れて発車した列車は、それほど送れずに湖北省武漢武昌火車站に到着しました。まあ、夜行列車のダイヤは、けっこう余裕があるようで、30分くらいの遅れなら、夜が明けると正常ダイヤに戻っていることが多々あるのですよ。とりあえず遅れがなかったので、そのまま列車を乗り継ぐことができます。

武昌火車站で朝毒マクド

今日は、これから襄陽まで行きます。実は乗ってきた列車も襄陽まで行くんですが、経路が違うためか到着が遅くなってしまうんですね。ですので武昌で下車して、違う列車で襄陽まで向かうことにしました。とりあえず発車の時間まで少し余裕があるので、毒マクドで朝飯を食べておくことにします。

列車に乗り込みました

Z6706次 武昌(08:49) – 襄陽(11:38) 硬座50.5元

この列車、Z列車です。襄陽までの所要時間はD列車とあまり変わりませんが、料金は半額くらいなんですね。四象の乗った座席は、硬臥の下段ベッドを4人分の座席として割り当てたものです。さすがに4人座ると窮屈だと思うんですが、だいたい1人は通路にある椅子に座りますんで、けっこう余裕があります。3時間弱、特に何もすることもなく。

襄陽に到着しました

さて、襄陽に到着しました。緯度も上がったし、内陸部に来たので寒いです。ついでに天気も下り坂のようで。とりあえず今日は、10数年ぶりに孔明が隠居していた古隆中へ行くことにしますかね。襄陽火車站前から市バスで行けますから、楽です。そしてバスは進み、隆中のちょっと手前で下車しました。何か変わったところはないかなと。でも10数年前のことは、あまり覚えていませんね。

ドブ川に捨てられたレンタル自転車

ここから歩いて隆中へ向かうことにします。あゝ、ドブ川にはレンタル自転車が投げ入れられてますね。やはり自分の所有物でないと、こういう扱いをしちゃうんですよ。便利だからと言っても、みなが大切に使うというのは難しいようで。もう1年もすれば、レンタル自転車もなくなってしまうんじゃないですかね。

劉秀の像などもありました

途中、学校敷地内の遊歩道に入ると、像がいくつも並んでいました。王粲やら劉秀やら。襄陽と関係のある人物の像が並んでいるんでしょうかね。さて、ちょっと遠回りになりましたが、古隆中の入口にたどり着きましたよ。少し雨が降っています。

さっそく中に入ろうかと思ったのですが、門票売り場の場所がわからない。車道のゲートから中の方へ入ろうとすると、警備員に呼び止められました。聞いてみると「チケット売り場はここから4kmくらい離れた場所にあるんだ。今、バスが来るからそれに乗って行って、チケットを買って戻ってくるんだ」と言われました。なんて面倒なことをするんでしょうかね。しばらく待っていると、専用バスが来て、それに乗ってチケット売り場まで。まあ、無料なんですが、時間を無駄にしてしまいますね。

古隆中の牌坊

そんなこんなでやっと中に入りましたよ。中は、10数年前とあまり変わっていないのかもしれません。でもここも劇場が建設されていて「草廬・諸葛亮」という演劇を見ることができるのだそう。でも今日は、やっていないようで。とりあえず牌坊をくぐって、奥へと進んでいきますかね。

劉備が黄承彦と出会った小虹橋

孔明が膝を抱えて詩を吟じた場所

隆中書院前の若き孔明像

誰かを待つ、誰かと誰か

孔明が耕していた畑とか、劉備が訪れたときに黄承彦と出会った橋、孔明が膝を抱えて詩を吟じた場所、孔明が隆中で生活していたときの故事が残る場所ばかりです。雰囲気的には、やはり南陽よりも、こちらの方が隆中だという感じがしますよね。

漢諸葛丞相武侯祠

もちろん隆中にも武侯祠があります。晋代には創建されていたのだとか。そして清代に現在の場所へ移築されたとのこと。中には武臣廊や文官廊もあり、規模的には中くらいの武侯祠ですかね。武臣廊や文官廊の人選は、やはり襄陽に関連のある人物が多くなっているようです。習珍とか習禎って誰って感じですがね。

白眉の馬良もいます

ちとオッサン臭い孔明像

三顧の礼を記念した三顧堂

地図を広げて天下三分之計を語る孔明

隆中、けっこう広いです。でも実際に孔明が生活をしていたと思われる場所は、それほど広くはないようです。1時間も歩いて回れば、全て見終わってしまう感じ。しかし、やはり寒いですね。寒いと、やはりトイレに行くことも多くて。

孟徳さんの何か

ここのトイレ、便器のところに貼られた注意書きがなかなかよかったです。まあ、どれもこれも「トイレを綺麗に使え」ということを言っているのですが、三国志人物の描かれたプレートなんですね。これ、なんで売店で販売しないんですか。他の腐った土産物よりも、こっちの方が売れると思うんですが。とりあえず日本人なら、絶対買っていくと思います。などと写真を撮っていたら、工事のオヤジたちが入ってきて、変な目で見られました…。

孔明の草廬はこんな感じだったのだろうか

臥隆処

ま、そんなこんなで終了です。寒いので、さっさとホテルへ行きますかね。本当は、帰り道にもう1ヶ所寄るつもりだったんですが、明日にすることにします。市バスで襄陽火車站まで戻りましたよ。そして火車站前にあるホテル、如家酒店にチェックインです。

ま、普通のビジネスホテルですかね

さて、今晩は何を食べますかね。寒いので、温かいものを食べたいんですけど、やっぱり1人なので簡単に食べられるものでいいかなと。そうなるとやっぱり蘭州拉麺とかですかね。まあ、腹一杯になればそれでいいんで。近くで店を探して、食べましたよ。味はイマイチでした。蘭州拉麺でもやはり美味しい店とそうでない店がありましてね…。

拉麺と炒飯

夜の襄陽火車站

食べたあとは、隣りにあったカルフールで買い物をしました。まあ、ちょっと食料などを買うだけなんですけどね。大きなスーパーだと、日本のメーカーの製品が売っているんですよ。もちろん現地生産の物なんですが、日本の物と味が近いので、安心感があるのかなと。

さてと、ホテルに戻りました。シャワーを浴びてと。外は寒いのですが、中は多少暖かく。布団を被ってしまえば、ヌクヌクですかね。それでは、おやすみなさい。

icon-checkちょっとお知らせ

2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」