局長の四象八牛です。

今日は天気がよくありませんでしたが、暖かかった1日でした。3月ももう後半ですね。もう1週間もすればGWの列車切符の販売が始まりますから、そろそろ行程を決めてしまわなければならないのですが、なかなか思うようには行きませんね。この回の旅日記もこれを含めてあと3回、頑張って終わらせましょう。

icon-tag201913日 麗江~剣川~大理~昆明

昨晩、曲靖から乗った列車は朝方麗江に到着しました。寝ながらボーッと感じていたのですが、どうやらこの列車も新しく敷設された線路の方を走っていたようです。以前はアップダウンの激しい線路をディーゼル機関車がゴウンゴウンと唸りを上げて走っていたのですが、今回はもう電気機関車が突っ走り、途中の鶴慶火車站で数時間の時間調整停車をしていたようです。もうすでに麗江まで動車組が開通するようで、昼間は動車、夜は普通列車が同じ線路を使っているようですね。

早朝に麗江火車站に到着しました

とりあえず火車站からはバスでバスターミナルへ向かいます。麗江は中国有数のボッタクリ観光地と変貌を遂げていますから、車など使おうならいくらふんだくられるかわかったものじゃありません。麗江に来るのももう何年ぶりでしょうか。以前はまだ長閑さの残る、いい感じの古い街だったんですけどね。

麗江客運站に来ました

今回麗江まで来たのは、ただ単に行きたい街への中継地となっただけ。今更観光するほどの価値もないですからね。さっさとバスで移動したかったのですが、次の目的地である剣川行きのバスは始発が2時間後くらいでした。何か食べて時間を潰そうかとも思ったのですが、特に美味しそうなものも見当たらず。待合室でずっと座って我慢です。

遠くに見える雲をかぶった山が玉龍雪山

そしてやっとバスの出発時間になりました。もう外は明るくなっています。麗江の街中を走るとすぐに玉龍雪山が見えてきましたね。そしてバスは高速道路へ入り、剣川の方へと向かっていきます。今じゃ高速道路網も発達していますからね。剣川へも1時間半ほどで着くらしいです。

そして剣川に到着です

剣川、なぜこの街に来たのか。いや、なぜかここに張飛廟があるってんですよ。もうここまで来ると張飛とはまったく関係もない土地ですけどね。それでもあると言うなら、ちょっと訪れてみたいってもんです。ご丁寧に百度地図でも出てきますからね。ただ写真は見つからなかったので期待は半分です。

街中をプラプラと

とりあえずバスターミナルからでも歩いていける距離なので、プラプラと歩いていくことにしました。剣川にも古い街並みが残っています。ここも開発して観光地化を狙っているようですね。まあ、どこへ行ってもそんな感じでしょうか。だから四象は中国で観光地巡りをしなくなってしまったのですよ。

途中、山道にそれてしまいました

さて、地図を頼りに歩きます。もうそろそろ近くまで来たようですが、それらしき建物は見当たりませんね。一つそれらしき廃屋があるのですが、中には誰もいないようです。近くにいた爺様に聞いてみても、フガフガ言って何を言っているのやら。若いやつに聞いても知らないと。しばらく周辺を上り下りしてみます。山の方へ入っていきましたが、何もありませんね。

茶馬古道、剣川の古い街並み

聞き込みのために人民を探してしばらく歩きました。剣川の古い街の入口まで来ましたね。ここでジイサンたちの集団が屯していたので聞いてみます。「ねえ、ここに張飛廟があるらしいんだけど」と言うと、ジイサンは「張飛廟、あっちだあっち」と言ってきます。「え、あっちって一つ廃屋があったんだけど、それのこと」と聞き返します。するとジイサンは「そうだ、それだよ」とのこと。四象は戻ってその建物に入ってみることにしました。

やはりこの建物のようです

その建物、扉が閉まっているのですが、中から犬の鳴き声が聞こえてきます。でも入口には張飛廟とも書かれていません。扉は施錠されていなかったので、中にはいってみました。すると犬が何匹か出てきましたが、誰もいません。ただ中の建物の感じからすると、以前は廟だったような感じですね。そのあと民家として流用されていたのでしょう。母屋の中も覗いてみましたが、毛さんのポスターが貼られているのみでした。でも以前は張飛廟だったんでしょうね。修復してくれないかな。

中には犬がいましたが、誰もいません

外に出ると、また人民が来て、いろいろと話しをしてくれました。以前住んでいた老人が亡くなってしまったこと、やはり張飛廟だったことなど。今じゃネットで情報が出てくるくらいなのですが、やはり写真がないと確実な状態というのがわかりませんね。さあ、もういいや。バスターミナルへ戻る途中、昼飯を食います。手っ取り早く蘭州拉麺で。

またもや炭水化物デブセット

さあ、お次は大理へ向かいますよ。今日はもうさっさと予定を消化して、昆明まで戻りたいと思います。とりあえずバスで大理へ。高速道路を走り、途中洱海の北側で高速道路を下りました。それから洱海沿いを走って大理下関まで。なんだか懐かしいですね。以前の大理は居心地がよく、沈没したこともありましたねえ。今じゃそんな時間もありませんが。

そして大理の北バスターミナル

そしてバスは大理の北バスターミナルに着きました。ここは大理の古城じゃなくて下関の方です。大理へ来た目的も古城で沈没するためじゃないのですよ。目的地は大理にもある諸葛廟です。中国のネットを検索していると写真が出てきたもので。写真が出てきたということは、ちゃんと存在する確率が高いですからね。バスターミナルからはちょっと離れているので、時間節約のためにタクシーで移動します。運ちゃんはなんやかんやと料金を釣り上げるためのトークです。はいはい、もういいから。

やはり門が閉まっている

諸葛廟の場所は下調べで特定できていたので、すぐ近くの村まで行ってもらいました。バスも停まっていますね。どこから乗られるんでしょうか。帰りはこのバスに乗ればいいや。そして諸葛廟へ。するとやはり門が閉まっていました。せっかくここまでやってきたのに。どうやって中に入ろうか。また階段を登って、上から中を覗いてみます。すると中には人民バアチャンがいるようです。これなら門を叩けば入れてくれますかね。

上の方から覗いてみます

さっそくまた門の前へ。するとちょうど人民バアチャンが出てきましたよ。このチャンスを逃してはなりません。人民バアチャン、どこかへ出かけるつもりだったんでしょうか。四象は「バアチャン、ちょっと中を見せてくれないか」と声をかけます。するとバアチャンは親切に「いいわよ、見ていきなさい」と中へ入れてくれました。やったね。

廟内に祭られた孔明像

親切なバアチャンでよかったです。ちゃんと孔明像も祭られており、その姿を拝むことができました。どこかへ行く予定だったんでしょう、邪魔しちゃいましたね。そして廟内を一通り見せてもらい、バアチャンと一緒に外へ出ました。これで大理での目的は達成です。停まっていたバスに乗り込みます。そして乗り換え。あ、小銭がない。そういえば微信のアプリで大理交通とかがあったなと思い出し、それを使ってみることにしました。行けましたね。そして大理火車站まで。

大理火車站、学生が多いなあ

さあ、さっさと昆明まで戻りますか。本当は大理古城の方で一泊しようかなとも思っていたんです。なので4日に昆明へ戻る切符を押さえてあったのですが、明日からの予定もありますので、さっさと昆明まで移動してしまいます。切符は今日の列車に変更です。以前なら高速バスで5時間はかかっていた大理から昆明、今じゃ高鉄が開通していますからね。動車組で僅か2時間ですよ。

D8690次 大理(15:50) – 昆明(18:04) 二等座145.0元

昆明火車站に到着しました

さあ、昆明火車站です。なぜこんなに急いで戻ってきたのかというと、これから行こうと思っている街への列車、5日以降時刻が変更になってしまうのですよ。4日までの時刻ならちょうどいい感じなんですが、変更後の時刻だと都合が悪い。なので4日の列車に乗りたかったんですよね。朝発の列車なので、先に切符を発券しておきます。これで一安心。

ホテルは漢庭にしました

さてホテルはと。さすがにちょっと移動疲れがありますので、残りの3泊は同じホテルにすることにします。やはり荷物を置いて行動できるというのが楽でいいですから。また如家でもよかったんですが、昆明火車站から近い漢庭にしました。どうせ明日も昆明火車站から乗車しますしね。

部屋はちょっと狭いけどいいや

さあ、あとは夕飯ですね。何を食べましょう。ホテル周辺には食堂も多く、目移りしちゃいますね。でも何か普通のものが食べたいなあ。久々に川菜にしますかね。雲南四川の隣、もちろん四川料理のお店も多いです。いや、川菜の店はどこへ行ってもありますけどね。

四川料理(川菜)のお店にしました

とりあえず魚香肉絲と回鍋肉を注文、あとはご飯です。なんか今回始めてこんなまともな飯を食べるってやつですか。肝心の味ですが、まあ中の中、不味くはないけれども美味しくもなく。川菜も店が多いですからね。やはり腕のいい厨師がいないと美味い料理は出てきません。と言いつつも完食です。

見た目はそれなり

さあ、腹一杯になりました。近くの売店で飲み物などを買い、ホテルに戻ります。明日はまた早いですからね。シャワーを浴びてさっさと寝ることにします。それでは、おやすみなさい。

icon-checkちょっとお知らせ

2018年9月24日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書の新刊「魏武故里・亳州」を発行しました。曹操の故郷である安徽省亳州市に残る三国志遺跡16ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから亳州へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「魏武故里・亳州」