局長の四象八牛です。

今日も気温は低かったですが、快晴に近い天気。風が強かったのですが、近くの公園へ行くと気持ちよかったです。体調の方もやっと元に戻ってきたかなという感じ。そうなるとまたどこかへ遊びに行きたくなってしまうのですが、次は9月まで我慢です。

icon-tag2018429日 包頭~五原~蘭州

昨晩、西安から乗り込んだ列車、朝方はすでに内蒙古自治区内に入っていました。車窓から外を眺めていると、空までもが黄色くなっています。砂がかなり飛んでいるようですね。内蒙古と言うとどうしても草原のイメージが強いのですが、やはり黄土の大地ですか。

車窓から。外は砂嵐なのか

列車はほぼ定刻で包頭に到着しました。もっとモンゴルモンゴルな感じかなと思っていたのですが、普通に漢族の街と変わりませんね。いや、20年くらい前に来ればどうだったんでしょうか。火車站から外に出ても、看板に蒙古文字がある以外は何も新鮮味がないです。

包頭火車站に到着です

初の内蒙古ですが、目的はいつもと変わりません。こんなところに三国志と関連のあるもの、思いつくのは呂布くらいですよね。呂布は五原郡九原県の人だそうですから、呂布の故里はここにあるのだとか。まあ、1,800年も前のことですからね。ここで生まれたのか、それとも貫籍がここなのか。

火車站前からバスに乗ります

とりあえず呂布の像があることだけは以前からわかっていますので、そこへ行ってみましょうか。火車站前からバス1本でそこまで行けるようです。それもそんなに遠くない。ぐるっと回って火車站の裏側へ行くような感じです。

古城村に着いたが、呂布像がない

終点でバスを降りました。すぐ目の前には古城村村委の建物があります。その前の広場に台座があるのですが、上には何もありません。おかしいな、ここに呂布像が立てられていたはずなのに。あゝ、そういえば像を移設したんだったかな。ネットで違う場所に同じ像が写った画像があったはず。

古城村の看板にも蒙古文字

でもいったいどこに移設されたんだろう。近くを歩き回ってみましたが、見当たりません。人影もあまりないので、バスの運転手に聞いてみました。すると「あっちの方に見えるだろう」と教えてくれました。う~ん、何かそれらしいものが見えるような気がします。行ってみますかね。

お、この後姿は

しばらく歩くと見えてきました。何やら城門のような建物です。麻池古城と書かれていますね。そして城門の前には像が。あゝ、これですね。この後姿は呂布ですよ。ここに移設されていたんですね。確かにネットの画像にも城門のような建物が写っていましたから。

ここが呂布の故里なんだとか

この呂布像、なかなか格好いい。でも呂布の顔が優しすぎるかな。呂布故里は諸説ありますが、現在の包頭市九原区麻池鎮がもっともそれらしいような気もしますね。さあ、呂布像以外には城壁跡くらいしかないので、もう次へ行くことにしましょうか。乗ってきたバスと同じ路線のバスに乗ります。

昆都侖区のバスターミナル

次の目的は五原県です。時計を見てみると列車にも乗られそうな微妙な時間です。でも五原火車站は街から離れた場所にあるので、バスで行った方がいいかなと。とりあえず列車切符の残を検索しながら火車站まで来ましたが、発車時刻も迫っているので無理をしないことに。そのままバスでバスターミナルまで来ました。近いかなと思っていたらけっこう遠くて、時間がかかりましたね。

米線食いました

五原までのチケットを買いました。最近はバスのチケットを買うにも身分証を出さないとダメなんです。本当に面倒くさい。パスポートの出し入れが頻繁になりますからね。落とさないように気をつけねばなりません。ま、だいたいはパスポートを出すと「なんだ外国人か」みたいな顔をされますね。

バスの発車までまだ時間があったので、近くで何か食いますかね。あまり美味そうなものもなかったので、米線を食いました。土鍋でめちゃくちゃ熱々です。いつもは辣子を入れてもなんてことはないのですが、これは咽る。胃の中も燃えるようです。などと言っていますが完食します。でもちょっと失敗だったかな。さてと、バスの時間なので乗り込みます。

五原のバスターミナル

バスは高速道路を走ります。途中、草原らしき場所も見えるのですが、まだ青々とした草が生えていませんでした。寂しい風景です。そして2時間半ほどで五原のバスターミナルに到着です。

さて、ここ五原も呂布故里を名乗っている1つです。呂布が五原郡の人だからでしょう。ここ五原は郡府だったようですが、漢代とはちょっと違うのか。まあ、とりあえずここにも呂布の像があるので、それを見に行きましょう。ちょっと距離があるのでバイタクのジジイに「呂布像のところ、知ってるか」と聞いて、連れて行ってもらうことにしました。

ジジイは「おう、ちょっと遠いな」と言いながら、進んでいきます。四象も地図でだいたいの場所は確認していたのですが、途中からジジイが違う方向へ進んでいくような。それでも大きくはズレていないので、そのまま進みます。そしてジジイが「あれが呂布だ」と言います。しかし、それは何かが違う。四象が「ほんとに呂布かよ」と言うと、ジジイは「呂布だ」と断言します。まあ、いいや。バイタクを降りて近づいてみると「河神」と書かれていました。おのれ、ジジイ。

まあ、地図を確認してみると、呂布像があると思われる場所の北側に来ていたようで、このまま水路に沿って南へ行けば呂布像があるはずです。ジジイのおかげで歩く羽目になってしまいましたがね。そしてしばらく歩くと見えてきましたよ。あれですね。

見えてきましたよ

ありました。おゝ、格好いい。とにかく呂布の勇猛さが表れているような像です。惜しむらくは呂布も赤兎馬も下半身がない。だから写真を撮るのも難しい。ここもこの像だけしかないんですけどね。さてと、バスターミナルへ戻りますか。

逆光で真っ黒ですが、凛々しい呂布

呂布像の近くまでバスがあるのですが、バスターミナルから直接1本で来られるバスはないようです。途中で乗り換えるといいらしいですが、ちと面倒ですね。さて今日はこれから五原火車站まで行き、夜行列車に乗って蘭州まで行きます。とりあえずバスターミナルから火車站へ行くバスが出ているんですが、戻るのが面倒だな。

五原は古郡として売出し中か

4路バスの運転手に聞いてみると、途中で6路バスに乗り換えるとバスターミナルに行けるのだとか。まあ、途中までこのバスで行きますか。地図を見ながら、だいたいこの辺りというところで下車。あとは歩いて行きますかね。しばらく歩くと前からバスが来ました。あれ、そのバスって火車站へ行くバスじゃないですかね。手を上げて停めます。「火車站へ行くのか」と聞くと、やはり行くそうです。四象も乗り込みましたよ。

バスの終点が火車站前です

五原火車站は街からけっこう離れた巴彦套海鎮にあります。バスの行き先は劉召となっていますね。なんの下調べもしていないとたどり着けないかもしれないややこしさ。まあ、今はネットがありますからね。中国語が読めればだいたいのことは調べがつきます。

臊子面を食う

列車の時間までまだ余裕があるので、ちょっと散策。でもあまり美味しそうな食堂もありませんね。火車站の近くまで戻ってくると、麺屋のオバチャンに声をかけられたので、そこで食べることにしました。臊子面です。まあ、それなりに食えるのですが、麺がちゃんと練られていないのかボロボロでした。田舎ですから、こんなもんですかね。

五原火車站です

切符は前もって12306で買ってあります。発券してもらい、あとは時間まで火車站前の広場で座って過ごします。最近は高鉄路線の発達で、普通列車が少なくなって来ています。それでもダイヤ密度が低くなったようで、極端に遅れることも少なくなってきたような気がします。以前は一度遅れだすと2時間、3時間は当たり前でしたからね。

蘭州へ向かいます

2635次 五原(20:08) – 蘭州(08:56) 硬臥下鋪184元

さてと、列車に乗り込みました。呼和浩特から来た列車です。今回も下段ベッドなんですが、これで3日間車中泊が続いているんですよ。汗があまり出ていないのでいいのですが、そろそろ悪臭を放ってきそうな感じです。とりあえず明日は蘭州でホテルに泊まりましょう。初めての内蒙古と言いながら、滞在は1日でした。それでは、おやすみなさい。

icon-checkちょっとお知らせ

2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」