局長の四象八牛です。

今回も取り急いで旅日記を書きました。特にネタになるようなトラブルもなく、淡々と旅が終わってしまったような。言葉も通じないような国へ行けばまた違ってくるんでしょうけどね。でも三国志という目的があるため、他の国へは行くことがないのかもしれません。

icon-tag201756日 漢中~勉県~漢中~西安

昨日で今回の目的はほぼ達成してしまいました。あとはせっかく漢中まできたので、勉県にも行っておきますかね。朝、漢中のバスターミナルから勉県行きのバスに乗って移動です。途中、客引きでしばらく停まったりします。まあ、今日は特に急ぐこともないので、文句もないんですけどね。そして1時間半くらいかかって勉県に着きました。

勉県のバスターミナル

とりあえず今日は陝南武侯祠でも行っておきますか。去年、ここを訪れたときにはもう諸葛古鎮も出来ていたのですが、中に入っていないのでちょっと見ておこうかなと思ったからです。街中から3路バスで武侯祠まで行けます。

諸葛古鎮、まあ小さなテーマパークですかね

とりあえず武侯祠の門票は買いましたが、諸葛古鎮内を巡るだけなら無料のようです。まあ、それなりに金をかけてはいるようですが、微妙な感じですね。それでもところどころに像があったり、ツボに入れば楽しめるのかもしれません。各地の武侯祠のミニチュアがあったりと、頑張ってはいるようですが。

以前は何もない場所だったんですけどね

もちろん孔明像もあります

矢が突き刺さった藁人形

なぜか博望坡の夏侯惇

地図と京劇の臉譜

肝心の武侯祠内部にも入りました。こちらは以前とそれほど変わってはいないようです。何かいいお土産物がないかなと店を探しましたが、以前あった店はなくなってしまったようです。諸葛古鎮内の売店はゴミのようなものしか売っていないので。

武侯祠内の諸葛亮像は新しくなったのかも

まあ、これで見るものは見たし、時間的にはまだ武侯墓へも行けるかなと思ったり。それでもお昼すぎの列車で漢中へ戻ろうかとも思ったり。どうしようかな。とりあえずバスに乗って街中まで戻ろうかな。と、武侯祠の前まで出ました。

すると売店のオバチャンから声がかかりました。聞いてみると、以前武侯祠の中で売店をしていたオバチャンだそうです。今は武侯祠内で売店ができなくなったので、在庫を売り払って田舎へ買えるんだそう。在庫処分なので安くしておくそうです。

書籍などを勧められたのですが、あまり新鮮な内容のものがなかったので買いませんでした。しかし、しかしです。なんとここでも拓本が売っているではありませんか。それも処分価格でいいとのこと。まあ、何種類も売っているので、内容的につまらないものもあるのですが、なかなかいいものもあるじゃないですか。

とりあえず、三国志に関連する内容のものを選びました。清乾隆皇帝の筆「寧静致遠」のものもありましたし、孔明画像とか。もちろん前出師表のものも。どうやら陝西省に残る碑刻の拓本が多いようです。せっかくなので何枚か買ってしまいましたよ。また散財です。

なぜか宜賓燃麺を食べる

さてと、これで武侯墓まで行く気がなくなってしまいました。街まで戻ってちょっと麺を食べ、列車に乗って漢中まで戻ることにします。勉県火車站まで行くバスはないので、タクりました。

勉県の小さな火車站

8362次 勉県(12:48) – 漢中(13:32) 無座2.0元

そして8362次のローカル列車に乗り込みました。この列車は漢中陽平関を往復している列車で、ほとんど各駅停車状態です。それでも乗客はけっこういて、座席はだいたい埋まっています。これで車窓から外を眺めて、ゆっくり漢中へ戻りましょう。

そして漢中からはバスで西安へ向かいます。まだ列車だとかなり時間がかかるのですが、高速バスだと4時間程度で西安なんですね。いずれ漢中にも高速鉄道が開通するようですが、それまでは高速バスの天下なのかもしれません。

漢中からは西安の城西と城南へ行くバスがあるのですが、四象は城西の方を選びました。なぜなら城西の方にはもう地下鉄が通っているからなんですね。でも乗客が多くて、1時間以上先のバスしか空いていませんでした。

さて、これで今回の最後の夜ですね。ホテルは先日泊まったところにしました。このホテルの横から空港へ行くリムジンバスが出ています。遅くなりましたが、夕飯はラスト李先生にしますかね。腹一杯になったところで、ホテルに戻り就寝、おやすみです。

はい、またこれです

icon-tag201757日 西安~日本

あとは日本へ帰るだけですね。朝5時すぎにはホテルをチェックアウトしました。バス乗り場へ行ってみると、もうけっこう人がきています。一番最初のバスは5時半らしいのですが、このバスでも8時以前のフライトには間に合わないとか。本当か嘘かは乗ってみないとわからないのですが、乗り合いタクシーでも1人40元なので、四象はそっちにすることにしました。

西安咸陽国際機場です

さてと、天津航空のカウンターへ行きチェックイン。でもなかなかカウンターが開きませんね。やっと開いたと思ったら、検査場の準備がまだだからと待たされます。この便、けっこう日本人の乗客も多いようですね。旅行客や出張者もいるようです。

国際線は少ないので、のんびりしているのかな

まあ、特に何も問題なくチェックイン。そして出国審査も終えました。お土産を買おうかなとも思ったのですが、やはり空港内の売店の物は高くて高くて。その割には中身も少ないので、今回は買うのをやめました。

そして飛行機は飛び立ちました

5月7日 GS7685 西安咸陽(08:20) – 大阪関西(13:00)

最近はLCCに乗ってばかりだったので、機内食が出てきたのも久しぶりですかね。飲み物のサービスでさえ新鮮に感じたり。天津航空は初めてだったのですが、なかなかよかったです。空姐も美人さんでしたしね。また機会があれば乗ろうかなとも思ったり。でも西安大阪線はもうなくなってしまうような。

機内食もでました

そして定刻通りに関空に到着しました。いや、無事に帰ってきましたね。でもこれから実家まで戻るまで一苦労です。着いたらまた夜ですよ。地方在住者は辛いですね。

やっぱり日本は空気が違うなあ

これから先は日本国内での移動なので特に書くこともないですが、無事家にたどり着くまでが旅ですから、気をつけて帰ることにします。幸い列車も座って移動できました。久々の長めの旅、楽しかったです。次はいつ中国へ行くことになるんでしょうかね。

それでは、また次の機会に。

icon-checkちょっとお知らせ

2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」