局長の四象八牛です。

毎回、冒頭に何か書いているのですが、日本にいると本当につまらない生活を送っていますんで、ネタがぜんぜんないんですよね。まあ、平凡な日々が幸せなのかもしれませんが、また早く旅に出たいです。

icon-tag201755日 略陽~漢中

K165次列車は定刻どおりに略陽火車站に着きました。けっこう強い雨が降っていますね。雨に濡れるのが嫌なので、バイタクに乗ってバスターミナルまで移動しました。雨が降っていなければ歩いて行ったと思います。

略陽火車站に到着

そして漢中行きの高速バスに乗ります。漢中までは約2時間ですね。6時半出発ですから、8時半には漢中に到着です。とりあえず今日は漢中をまわって、宿泊するつもりなので、漢中のホテルを予約しました。また外国人お断りが嫌なので、それなりだけど安いホテルを予約です。

漢中の高速バスターミナルに着きました

今日は先にホテルにチェックインして、荷物を置いてから行動しましょう。中国のホテルは部屋があいていれば朝方からでもチェックインできますからね。今日のホテルは古漢台のすぐ近くにしました。部屋もまあまあ、いいんじゃないでしょうか。部屋の窓から東塔も見えました。龐統が傷を癒やした場所ですね。

今日のホテルです

さてと、ホテルに荷物を置いて出発です。まずは古漢台、漢中博物館へ行きます。去年に続いてまた拓本を買おうと思っているからです。とりあえず中に入って、いつものものを見ておきますかね。

碑林にある張嶷墓の碑です

石門十三品のうちの1つ、袞雪

まあ、三国志に関連するものはそれほど多くもないんですが、張嶷墓碑と袞雪は見ておきます。以前は魏延墓から出土した石馬などがあったらしいのですが、現在はどこに保管されているのかわかりません。

土産屋の店は移動していました

去年訪れたときにも袞雪の拓本を買っています。もう1枚欲しいなと思っていたので、また漢中まで来たんですね。去年買った場所へ行ってみると、施錠されていて、中に何もないような感じですた。まさか閉店してしまったんですかね。これだと袞雪の拓本が買えないじゃないですか。

去年のオバチャンがいました

で、博物館内を探すと、入口近くにお店が移っていました。とりあえず中では拓本も売られているので、よかったです。去年と同じオバチャンに拓本を出してもらいました。袞雪の拓本は4枚しかなかったです。とりあえず良さげな2枚を選んで買っちゃいました。あれ、1枚でよかったのに。いやあ、まあいいでしょう。散財しましたよ。

そして買った拓本はホテルに置いておきます。また身軽になって、次の目的地へ行くことにしましょう。ちょっと歩いて市バスに乗りました。このバスは武郷鎮まで行くバスです。武郷と聞いてピンときた人、なかなかじゃないでしょうか。孔明は武侯と呼ばれていますが、本当は武郷侯なんですね。武郷は孔明の封地なんです。

武侯封地と刻まれた石。ちょっと残念な孔明画

以前にも一度訪れているのですが、今回訪れてみるとだいぶん変わっていました。以前は諸葛亮封地と刻まれた石碑がぶっ倒れていただけなのですが、今回は孔明像などもできていました。ここも観光地化したいようですね。いちおう古い街並みを模した通りは造られていましたが、規模は小さいようで、これからどうなるかはわかりません。

新しく造られた孔明像

まあ、ちょっとふらふらと歩いてみました。観光客は誰もいません。まだ売り出しもしていないのでしょうかね。とりあえず他にも孔明像などが置かれていたり、これから頑張るのかなという感じですね。でも長くは続きそうにないような…。

頼りない顔をした劉禅像

さてと、次は石門桟道遺址へ行ってみましょう。武郷からは石門の方へ向かうバスもあるので、漢中の街まで戻らなくてもすみます。途中、バスを乗り換えて、石門景区に到着です。ここはもう観光地なので、門票も高いです。でもここは訪れたことがなかったので、とりあえず1度は入ってみますか。

漢中石門桟道風景区の入口です

石門と言えば、もちろん石門十三品の石刻があった場所です。褒河口、曹操もここを訪れたのでしょう。ここにダムが建設され、石刻がダム湖に沈んでしまうので、岩肌から切り出されて漢中博物館に移されたんですよね。

三国志名場面のレリーフが並ぶ

入口から桟道のあるダム周辺まではけっこう距離があります。途中、レリーフやジオラマなどがかなり多く設置されていて、楽しむことはできますね。三国志はもちろんですが、やはり前漢の劉邦なども多いです。

袞雪と書く曹操像。出来がよろしくない

なぜかここでも桃園結議

姜維像もあったり

馬超像は格好いい

孔明の北伐かな

楊修の処刑を命じる曹操

まあ、なんだかんだと像の写真を撮ったりしていると、けっこう時間がかかりますね。できの良い像が多いので、高い入場料を払ったもとを取らないとダメですから。入口から2kmくらい歩いたでしょうかね。やっとダムの近くまでやってきました。

ダムの下、桟道が復元されています

ダムより下流の場所に桟道が復元されていました。でもあまりに綺麗になっているので、ぜんぜん雰囲気がありませんね。ところどころ桟道を支える木材を挿し込んだ穴がありましたが、けっこう大きな穴なんですよ。1辺が40cmくらいあるようです。

ダム湖周辺の桟道

えっちらおっちら階段を登って、ダムの上、ダム湖のところまで来ました。ダム湖の周りにも桟道が再現されているのですが、こっちは完全に観光用に造られたもののようで、ただ歩くだけのような。まだ広元にある名月峡の方が感じがあるかな。

ダムの上から眺めた桟道

景色はそれなりにいいのかなとは思うのですが、桟道が目的ならガッカリ観光地ですかね。1度来ればもういいかなと言う感じでした。また雨が降ってきたので、バスに乗って漢中市内へ戻りました。ちょっと疲れていたのか、バスの中で眠ってしまい、目が覚めるともう市内へ戻っていました。

古虎頭橋、まだ大丈夫

とりあえず古虎頭橋に立ち寄って、中を確認しておきました。ここのデパート潰れちゃったのかな。近くには新しいショッピングモールなども出来ていますから、競争が激しいのかもしれませんね。そして簡単に毒マクドで食事を済ませて、ホテルへ戻りました。

夜、気力が残っていれば、また外へ出て何か食べようかなと思っていたのですが、もうグテグテになってしまったので、中国カップ麺を食ってお終いです。そしてまた寝ることにします。いやあ、やはりそれなりに体力を消耗しているんですよね。歳を取ったんだろうなあ。

さてと、明日は勉県へ行くつもりです。シャワーも浴びたので、ぐっすり眠ることにしましょう。おやすみなさいです。

icon-checkちょっとお知らせ

2017年9月30日に、三国志旅游局から三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」という書籍を発行しました。陝西省漢中市および勉県に残る三国志遺跡18ヶ所をまとめた書籍です。興味のあるかた、これから漢中へ行ってみようと思われている方は、是非ご購入ください。

三国遺址探訪叢書「蜀漢咽喉・漢中」